酒を飲んで車を運転する不届き者が後を絶たない。事故が毎日どこかで発生する。石川県では県会議員も逮捕された。森元首相の長男だった
2010年上半期の飲酒事故発生件数は全国で2756件に上る。前年同期比では64件減った。減ったからといって単純に喜べる状況にはない。千の単位で発生していること自体、腹立たしい
事故を起こすには至らなくても飲んで運転をした者の数は何十倍、何百倍にもなるに違いない。車を凶器に変える飲酒ドライバーが今日も各地でハンドルを握っているだろうことを想像すると、背筋が寒くなる
背筋を寒くする人の数はおそらく福岡県が最も多い。そう思わせる都道府県別のデータを本紙がこのほど報じた。今年上半期の飲酒事故発生件数だ。福岡が189件で全国トップだった。大阪180件、千葉154件の順で続く
4年前の8月、福岡市の「海の中道大橋」で3児の命が奪われた飲酒追突事故を知らない人はいない。飲酒運転撲滅を目指す活動が全国で行われるきっかけになった。福岡県民は率先して取り組むと誓った、はずだった
福岡県内の年間件数はいったん減ったものの昨年は増加に転じた。今年は撲滅の先頭に立つべき公務員の逮捕者が少なくない。恥ずかしい。お盆で福岡県に帰省する人たちも、それぞれの住居地や仕事先で恥ずかしい思いをしたのではないか。こぞって誓い直すきっかけにしたい。
春秋 西日本新聞 2010年8月11日
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