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W杯決勝戦と同じ日、参院選投票日、思いも束ねてさらなる高みを・・・春秋 八葉蓮華

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が最初のヤマ場を迎えている。決勝トーナメントに進むベスト16が次々に決まっていく

 日本はどうなるだろう。進出をかけたデンマーク戦はあす未明に行われる。監督と選手が気持ちを一つにしてここまできた。あっぱれな戦いぶりだった。ファンの思いも束ねてさらなる高みを目指してもらいたい

 4年に1度のW杯の節目に気分が高揚したところで、日本ではきょう3年に1度の参院選が公示される。投票は来月11日。W杯決勝戦と現地時間では同じ日だ。わが政界の与野党対決もサッカーモードで観戦したくなる

 守りに専念するかと思われた民主党は、監督交代を機に攻めも見せる。守備を基本にしたカウンター攻撃は、さては日本代表チームに倣ったか。攻めまくるはずだった自民党は頼みの支持率が思うにまかせず作戦を練り直し中、といった感じ

 一昨日の党首討論会(日本記者クラブ主催)には9人の党首が出席した。与野党を問わず「おれが」「私が」の押しの強さと多彩さは、W杯での“点取り屋”の名を借りていえば「いずれがメッシかロナルドか」の趣だった

 メッシたちの国と日本が今大会中に当たる可能性を想像しつつ、まずはデンマーク戦での勝利か引き分けを切に祈る。日本流の戦術やプレーが国民に元気を与えるさまを通して政党も何かヒントを得るような、そんな試合になればいい。

春秋 西日本新聞 2010年6月24日
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丸写し「消費税10%」消費税に手を付けるのは、歳出の無駄を削りきってから・・・春秋 八葉蓮華

 ひところは「丸投げ」が流行した。最近は「丸写し」をよく耳にするようになった。例えば先月の政府・行政刷新会議の事業仕分けでは-

 環境省所管の社団法人「日本の水をきれいにする会」によるデータの丸写しが分かった。同会は河川や湖沼の環境調査を業務にしている。2009年度の報告書は「水産庁や国交省のホームページを写しただけ」と判定された

 先月は「市長就任後初の演説が丸写しだった」との報道もあった。沖縄県石垣市の話。2月に当選した市長が4月の市議会で行った演説が、神奈川県小田原市の市長の2年前の演説と一部が酷似していた。文案は私的な政策チームが作った

 国政の場では今、「丸写しだ」と谷垣禎一自民党総裁が怒っている。矛先は「消費税10%」に言及した菅直人首相に向く。自民党は参院選の公約として10%を明記済み。総裁は「バカも休み休み言ってもらいたい」とまで言っている

 首相は「自民党案を参考に…」と前置きして10%に言及した。各界で議論されてきたレベルの数字でもある。日本再生のために力を合わせる。大事なのはそのことだ。自民党も懐の深さを見せたほうが好印象を持たれるかもしれない

 参院選では消費税もテーマになる。「消費税に手を付けるのは、歳出の無駄を削りきってから」という趣旨のことを民主党政権は言ってきた。無駄は削りきれるのだろうか。一番大事なのはそのことだ。

春秋 西日本新聞 2010年6月22日
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スポーツ選手たちの心の持ち方、社会の役に立つことをしたい・・・春秋 八葉蓮華

 何か社会の役に立つことをしたい。そう考えて実行する若者がスポーツの世界でも増えてきた。プロ野球の世界では-

 投球数1球につきワクチン10本を、発展途上国の子どもたちに贈り続けるソフトバンクの和田毅投手のことを、小欄で3年前に紹介した。昨年は、盗塁の数だけ車いすを病院などに贈ってきた阪神の赤星憲広選手(昨年で引退)について書いた

 今年は日本ハムのダルビッシュ有投手のことを書きたくなった。3年前から公式戦で1勝するごとに、途上国での水支援に取り組むNPO法人・日本水フォーラムに10万円寄付している

 2年前からは故郷への恩返しも始めた。勝ち星を挙げるごとに10万円を大阪府羽曳野市に寄付してきた。子どもたちのために役立てば、と思った。市は「子ども福祉基金」をつくって活用中

 先週からは妻の郷里への支援も加わった。試合でアウトを一つ取るごとに3万円を宮崎県に寄付する。口(こう)蹄(てい)疫(えき)の被害に苦しむ畜産農家への義援金に、と思い立った。毎年、オフの大部分は宮崎で過ごしている。自宅で食べる牛肉もほとんど宮崎牛だという

 ダルビッシュ投手は昨年、全球種の握り方を写真付きで説明した本を出した。全盛期の投手が“企業秘密”を明かすのは異例。自分だけのものにはしたくないそうだ。プロを夢見る野球少年たちは、野球のテクニックだけでなく、スター選手たちの心の持ち方もまねしてほしい。

春秋 西日本新聞 2010年6月21日
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W杯南アフリカ大会、日本各地で咲く応援団の青いアジサイ・・・春秋 八葉蓮華

 日本列島は梅雨に入った。通勤途中のあちこちの庭先で見るアジサイには雨が似合う。6月、梅雨、アジサイ…、と並べると8年前を思い出す

 サッカーのワールドカップ(W杯)日韓大会で日本代表は初めて決勝トーナメントに進んだ。選手と同じ青のユニホームで埋まった観客席が、季節柄、アジサイを思わせた

 W杯南アフリカ大会の観客席は、8年前のようなわけにはいかない。それでも日本からの応援組が、小ぶりな青い花を咲かせている。観客席の花が小さい分、芝生上の11人の青が目に染みる

 初戦のカメルーン戦。試合開始前の国歌吹奏で、ピッチ上の11人は肩を組んで「君が代」を歌った。日本代表が肩を組んで斉唱するのは珍しい、と翌日の各紙は報じていた。ベンチ前では監督、控え選手も肩を組んで歌った

 先発メンバーの一人が主将に提案したそうだ。主将は選手たちに伝え、監督に申し出た。選手も監督も「うん、やろう」。W杯前に組まれた国際試合を日本代表はひとつも勝てずに本番に臨んでいた。「なにくそ」の一体感をみんなが望んでいた

 日本の季節に合わせていえば、丸くまとまって咲くアジサイには一体感という言葉も似合う。世界を驚かせた初戦の勝利はどんな続きを用意しているのか。今夜のオランダ戦と来週のデンマーク戦に決勝トーナメント進出がかかる。日本各地で咲く応援団の青いアジサイをうれし涙でぬらしたい。

春秋 西日本新聞 2010年6月19日
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民主党政権で初の通常国会は、特段の呼ばれ方はされずに終わった・・・春秋 八葉蓮華

 古くは「ロッキード国会」から近年の「ガソリン国会」まで、国会は種々名づけられてきた。民主党政権で初の通常国会は首相交代などいろいろあったが、特段の呼ばれ方はされずに終わった

 少し古くは「中小企業国会」というのもあった。1999年、小渕恵三内閣の時だ。日本は「失われた10年」をさまよっていた。中小企業の支援策などがテーマになり、民事再生法も成立した

 この新法には経営破(は)綻(たん)した企業の早期再建を促す狙いがあった。従前の法的整理に比べて手続きが簡単で、会社の資産も維持しやすかった。傷が浅い段階で再建を図れる仕組みになっていた

 民事再生法が施行されて10年になる。予想された通り多くの企業が申請し、再建のすそ野が広がった。一方で、再生法が想定した「詐欺再生罪」で逮捕される人がいることも、併せて知っておきたい

 詐欺再生とは再生手続きの前後に資産を隠したりする行為を言う。商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)の元社長が先日逮捕された。破綻直前に400億円以上の資産を関連会社に流出させた疑いが持たれている

 強引な取り立てが社会問題化し、「中小企業国会」で証人喚問されたことがある。あくどい、と批判されて「極めて心外」と反論していた。今回の所得隠し容疑も元社長には心外の極みだろう。容疑通りに自分の財産だけ守ろうとしたのであれば、庶民感情が怒りの極みとなる。

春秋 西日本新聞 2010年6月18日
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褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります・・・春秋 八葉蓮華

 常用漢字表に196字が追加されることは先週書いた。時代の雰囲気を映す漢字も加わってにぎやかになる一方で、5字が削除されて退場する

 「匁」と「勺」も含まれる。それぞれ「もんめ」「しゃく」と読む。匁は重さ、勺は容積の単位だ。尺貫法からメートル法に変わって以降は徐々に使われなくなった。社会で使う漢字の目安となる常用漢字表から外されるのも時勢か

 尺貫法が廃止されて半世紀が過ぎた。尺貫法の風景まで消えたわけではない。曲尺(かねじゃく)や鯨尺を使う人はいる。尺貫法復権運動に力を得た職人さんたちだ。運動の旗を振ったのは放送作家で語り手で作詞家でもある永六輔さん

 永さんの復権運動は曲尺などを「密造」して売ったり警察に「自首」したり、“過激”なものだった。「警察も見て見ぬふりをしてくれ、使ってもいいようになった」と自著「職人」(岩波新書)の中で書いている

 この本には永さんが採録した「職人の言葉」が詰まっている。〈伝統工芸と認められる資格というのは、その仕事が百年前の方法と同じでなければいけません〉〈…道具でも何でも、昔からのものを使ってんのが、いちばんいい仕事ができます〉

 匁や勺が常用漢字表から消えても、かつて私たちの国には普通にあった風景、とりわけ心の風景は消したくない。こんなのもある。〈褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘(うそ)になります〉

春秋 西日本新聞 2010年6月17日
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財団法人・日本相撲協会「公益法人」世間を驚かせ、あきれさせる不祥事・・・春秋 八葉蓮華

 「公益法人」と聞くと反射的に「どこかに問題点が…」と考える癖がついた。政府の行政刷新会議が先月実施した「事業仕分け第2弾」の学習効果だろう

 公益法人が抱える種々の問題点にメスが入れられた。メスは主に税の無駄遣いや官僚の天下りに向けられた。不祥事や騒動が絶えない公益法人にもメスを入れられないものか、と思う

 財団法人・日本相撲協会のことだ。文部科学省が所管する公益法人である。税制上優遇されているこの公益法人は「どこかに問題点が…」どころの話ではない。世間を驚かせ、あきれさせる不祥事の何と多いことか

 最近の事例を振り返っておく。力士暴行死事件、大麻問題、横綱の泥酔暴行疑惑…。先月は、親方が手配した入場券で暴力団幹部が特別席で観戦していた事実が発覚した。そして今度は野球賭博だという。認めた中に大関琴光喜関もいる

 琴光喜関については週刊誌が野球賭博と暴力団関係者とのトラブルを報じていた。どこまで認めたかは不明。それより何より横綱大関に日本人は2人しかいない。魁皇関が歯を食いしばっている傍らで、もう一人の日本人大関は一体何をやっているのか

 土俵外の騒動がこうも続くとファンは半ば言葉を失う。自浄能力に欠ける協会の対応が怒りを募らせる。国技を掲げる資格が今の角界にあるのだろうか。公益法人として果たしてふさわしいのか。構えた議論が必要になってくる。

春秋 西日本新聞 2010年6月16日
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球体に一段と近づいた「ジャブラニ」不規則に変化するらしい・・・春秋 八葉蓮華

 競泳の世界は一時「高速水着」に沸いた。スピードスケートでは氷をけった時に刃がかかとから離れる新型の靴の登場が話題になったことがある

 スポーツの歴史は道具の進化の歴史の一面も持つ。陸上競技では棒高跳びなどが浮かぶ。走る種目ではマラソン選手らの靴も進化を重ね、金メダリストが靴にキスする光景も生んだ

 球技も例外ではない。サッカーもしかり。開幕したワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では最新の専用公式球が使用されている。軽さ、けりやすさを重視して開発された。シュートの威力も増した

 ボールの革パネルの枚数が、前回ドイツ大会の公式球より6枚少ない8枚になった。特殊加工も施され、「球体に一段と近づいた」とされる。開幕戦でボールの弾道を観察した開発担当責任者は「完ぺき」と感慨に浸った

 進化と評判が一致しない場合もあるようだ。選手の反応は開幕前から芳しくなかった。不規則に変化するらしい。とくにゴールキーパー(GK)から不満の声が聞かれた。ブラジルのGKは「われわれの仕事を困難にしたくて仕方がないのだろう」と皮肉っていた。空気抵抗が減る高地での試合が多いから、仕事の困難はさらに増しそう

 公式球の名称は「ジャブラニ」。開催国の公用語のひとつ、ズールー語で「祝う」の意味がある。ジャブラニに祝福される国に、日本も加わってほしい。きょうが初戦のカメルーン戦。

春秋 西日本新聞 2010年6月14日
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「奇跡の帰還」傷だらけの探査機が意思あるもののようにけなげに地球を目指し・・・春秋 八葉蓮華

 40年前、月に向かっていた米アポロ13号の酸素タンクが爆発した。主電源が使用不能となり、地球に戻るのも難しいかと思われた

 地上スタッフの懸命な支えが状況を変えた。宇宙船内のありあわせの道具で危機をしのぐ方法を考え出し、飛行士3人を地上に導いた。25年後に映画にもなって広く知られた。「奇跡の帰還」と呼ばれた

 もう一つの「奇跡の帰還」がフィナーレに近づいていることを、昨年からメディアは伝えてきた。予定より3年遅れて、7年がかりの旅から戻る日本の小惑星探査機「はやぶさ」のことだ。今夜、地球の懐に抱かれる

 はやぶさは、地球と火星の間の軌道にある小惑星「イトカワ」に着陸して調べた。旅路は苦難の連続だった。エンジン不調、機器劣化、交信途絶…。地上スタッフはあきらめずに指令信号を送り続けた。正常な部品を組み合わせて推進力も得させた

 スタッフの思いに、はやぶさも応えた。そう表現したくなるドラマを感じさせた。傷だらけの探査機が意思あるもののようにけなげに地球を目指した。世界中が注目する「お土産」を届けるために

 イトカワの砂を持ち帰った、と関係者は信じている。人類がサンプルを持ち帰った天体は月だけだ。小惑星の物質を調べれば太陽系誕生の謎に迫れるという。カプセルに砂が入っていますように…。ワクワク、ドキドキ。カプセルを切り離したはやぶさは大気圏で燃え尽きる。

春秋 西日本新聞 2010年6月13日
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がんばらずに 気楽にいくのがいいね みんなで笑いあった 昼下がり・・・春秋 八葉蓮華

 風と話ができる女性がいる。陽(ひ)射(ざ)しとだって、話せる。詩をつくった。〈風が/硝(がら)子(す)戸(ど)を叩(たた)くので/中に入れてあげた/そしたら〉

 〈陽射しまで入って来て/三人で おしゃべり〉と続く。「風と陽射しと私」という題が付けられている。栃木県宇都宮市の柴田トヨさん。このほど98歳で初めて詩集を出した。タイトルは「くじけないで」(飛鳥新社)

 風と陽射しは聞く。〈独りで寂しくないかい?〉。柴田さんは答える。〈人間 所(しょ)詮(せん)は独りよ〉。淡々と会話は進む。〈がんばらずに/気楽にいくのがいいね/みんなで笑いあった/昼下がり〉

 栃木で生まれた柴田さんは裕福な米穀商の一人娘だった。10代のころ家が傾き、奉公に出た。B29の空襲時は乳飲み子を抱えて防空壕(ごう)の中で震えた。今は64歳の一人息子が週1日、ヘルパーさんが週6日来てくれる

 風と太陽を友だちにしたことで日々の心の風景が変わった。92歳で詩を作り始めた。産経新聞の投稿欄「朝の詩(うた)」に掲載されたのが励みになった。自分の言葉で詩と向き合った。自然界の友だちはいろいろ質問してくる。「体はどうだい?」「少しは庭でも歩いたら?」

 〈風が 耳元で/「もうそろそろ/あの世に/行きましょう」/なんて 猫(ねこ)撫(な)で声で/誘うのよ〉で始まる作品もある。題は「返事」。やり残したことがあるからこっちにいるわと返事すると〈困った顔をして/すーっと帰って行った〉。

春秋 西日本新聞 2010年6月11日
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「68年ぶりの卒業」過ちを修復するのにも、同程度の歳月を要する・・・春秋 八葉蓮華

 「68年ぶりの卒業」の見出しで日系米国人の話が先日の本紙に出ていた。68年前の1942(昭和17)年の日本は米国と戦争をしていた

 当時のルーズベルト大統領の指示により約12万人の日系米国人が各地の強制収容所に入れられた。先週、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で68年ぶりに学位を贈られたシゲオ・ユゲさんもその1人だった

 当時の日系米国人は米国にとって敵性外国人になった。ドイツ系とイタリア系は強制収容所には入れられなかった。米政府が「日系人の強制収容は憲法違反だった」と謝罪したのは、終戦から43年後のことだった

 戦時中、強制収容に合わせて日系人を差別する決議をしていた地方議会が、カリフォルニア州にはいくつかあった。アップランド市の差別決議は存在自体が忘れられていた。日系女性から存在を指摘された市議会が2001年に決議を廃止している

 日本から米国に移民として渡り始めたのは1860年代だった。太平洋戦争が始まったころ日系人の半数以上は市民権を持っていた。強制収容によりそれまでの七十数年の積み重ねは無に帰した。過ちを修復するのにも、同程度の歳月を要する

 先月のUCLAでの式典ではユゲさんをはじめ48人が「卒業」を果たした。故人もいた。ブロック学長はこう語りかけた。「社会的な不公正を正したい。皆さんは逆境でも前に進むことの大切さを教えてくれた」

春秋 西日本新聞 2010年6月10日
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昆虫巡査「夏休みこん虫教室」自然を守ることの大切さも教えてくれる・・・春秋 八葉蓮華

 「専門にやったら学位が取れるよ」と大学の教授から勧められたこともあったという。佐々木茂美さんはあくまでも趣味として楽しんできた

 昆虫採集歴は45年になる。集めた標本は2500種5万点を数える。大分県警の警察官を今年3月に定年退職した。専門誌の編集者たちからは「昆虫巡査」と呼ばれてきた

 佐々木さんのことが広く知られる出来事が、30年近く前にあった。迷宮入りしそうな事件を、特異な知識で解決に導いた。推理小説「昆虫巡査」(平野肇著)シリーズのモデルになった

 昆虫に引かれたのは中学生の時だった。担任の先生から見せてもらった標本の美しさに魅せられた。今の少年少女は同様の体験をしにくい時代に生きている。駐在所や交番勤務を自分で希望し、地域の子どもたちの先生役も務めてきた。思いは定年後も変わらない

 西日本文化サークル北九州教室(北九州市小倉北区)で7月と8月の2回、「夏休みこん虫教室」を開く。小学生が対象の初級と、中学生以上(大人を含む)の中級の2教室。今月26日には事前講演会が開かれる。いずれも有料。詳しくは事務局=093(582)0522

 佐々木さんは国土交通省の「河川水辺の国勢調査」アドバイザーも務めた。数え切れないくらいに足を運んだ自然の中で、河川や山々の表情の小さな変化にも敏感になった。自然を守ることの大切さも教えてくれる教室になるだろう。

春秋 西日本新聞 2010年6月8日
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丸さが目立つだけでは前任者と同じ道を歩みかねない・・・春秋 八葉蓮華

 菅直人氏のイメージの原点をたどると、新党さきがけにいた1996年に行き着く。自社さ政権の厚相時代に官僚の抵抗を排して薬害エイズ問題を究明した。時に49歳

 2004年に頭を丸め、四国を巡礼したお遍路姿を思い出す人もいるだろう。自身に降りかかった国民年金未加入問題に絡み旧民主党代表を辞めた後の、58歳の時だった

 63歳になった現在は「丸くなった」の人物評が専ら。怒りっぽくて「イラ菅」と呼ばれたころの雰囲気は影を潜めている。民主党政権の副総理として入閣してからは特にその印象が強い

 頭を丸めたあたりから変わった。変身した菅氏は昨日、新首相に選ばれた。丸さが目立つだけでは前任者と同じ道を歩みかねない。民主党代表選前日の記者会見で口にした「(小沢一郎氏には)しばらく静かにしていただく」の一言が、ホーッと思わせた

 四国巡礼の前後に「空海の風景」(司馬遼太郎著)を読んだという。空海(弘法大師)が修行した四国の数カ所も訪れた。その3年後に訪中した際は、空海が遣唐使として修行した西安のゆかりの寺も訪問している

 菅氏は弁舌では人に負けない。舌が滑りすぎて、弘法にも筆の誤りとならぬようご用心。お遍路で得た丸みで人心をつかみ、時々は厚相時代のように果敢に切り込む。物静かな荒法師然とした指導者になればいい。そうなる時間が与えられるかどうかは、参院選での指揮次第だ。

春秋 西日本新聞 2010年6月5日
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オウンゴール「約束違反」で、期待の多くを幻想に変えて幕を閉じる・・・春秋 八葉蓮華

 きのうはサッカー日本代表の話を書いた。サッカーにうとい人から「オウンゴールって何ですか?」と聞かれた

 誤って自陣のゴールにボールを入れてしまうことを言う。味方チームの失点になる。比(ひ)喩(ゆ)的な使われ方もする。ぴったりの事例を最近の政界でも見てきた。鳩山由紀夫首相が見せ続けてくれた

 試合でのオウンゴールは懸命なプレーの結果だから責めるわけにはいかないが、首相の場合は責めを負う。内閣支持率低下の原因が自分にあると知りながら半ば開き直り、結果的に自陣に何度もボールをけり込んだ

 きのう退陣を表明した。昨秋「日本チーム」の新主将として登場したときは、政治の風景は一変するかと思われた。退陣に至る8カ月余は、自身の「政治とカネ」の問題と普天間移設問題での「約束違反」で、期待の多くを幻想に変えて幕を閉じる

 退陣表明では民主党の名を繰り返した。「民主党のため」ということらしい。「日本のため」と言ってくれたら、もっとよかった。こんどこそ日本は変わるだろうと期待した海外の評も、やっぱりね、に変えてしまった。対外的な罪も小さくない

 陰の首相のようだった民主党の小沢一郎幹事長も一緒に辞任する。「政治とカネ」がつきまとった小沢氏もオウンゴールの責めを負う。2人のトップ、サッカーで言う「ツートップ」がこれでは体を成さない。ついでながら、政権チームはワントップに限る。

春秋 西日本新聞 2010年6月3日
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二大政党特ニ政権党ヘノ風当タリハ強ク、支持政党ハ変ワリ易シ・・・春秋 八葉蓮華

 日本で初めて天気予報が発表されたのは1884(明治17)年6月1日朝のことだった。「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ…」

 全国の天気が東京の交番各所に掲示された。ラジオの天気予報が登場するずっと前のこと。気象庁の前身の東京気象台が一日に何度か発表した。ちなみに6月1日の昼は「雨降ル地方モアルベシ」

 「全国的に風の向きも天気も変わりやすいでしょう」と「雨が降る地方もあるでしょう」。天気予報の基本は今でも変わらない。今年は例年よりもまだら模様が目立つ。気温が低い地方が少なくないせいだ

 きょうから6月。初夏だ衣替えだ、という雰囲気にはなかなかならない。季節外れの寒気団に覆われた所もある。永田町からハクションが聞こえる。きのうの各紙朝刊が内閣支持率を報じた。5紙のうち本紙を含む3紙が20%を割った

 調査は先週末に行われた。先週末は米軍普天間飛行場移設問題で揺れた。「辺野古」に反対した福島瑞穂氏は閣僚を罷免され、福島氏が党首を務める社民党は連立政権を離脱した。民主党は政党別支持率で自民党を下回り、社民党と一部の新党などは支持率を上げた

 民主党に対する失望を吸収しきっていない自民党も実情は薄ら寒い。政界天気図は、さしあたって6月は以下のごとしか。「二大政党特ニ政権党ヘノ風当タリハ強ク、支持政党ハ変ワリ易シ」「豪雨ニ見舞ワレル党モアルベシ」

春秋 西日本新聞 2010年6月1日
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おい、大丈夫か! しっかりしろ! 誰か救急車を! AEDを!・・・春秋 八葉蓮華

 街なかでも設置が進む医療機器「AED」(自動体外式除細動器)について先日のこの欄で書いた。学校にも設置されているようで「最近、熊本で心停止状態になった高校生がAEDに救われました」と教えていただいた

 今月2日、熊本県荒尾市の荒尾高校で3校によるサッカー部の練習試合が行われた時のことという。接触プレーのあと生徒が1人倒れた。「おい、大丈夫か!」「しっかりしろ! 誰か救急車を!」「AEDを!」

 荒尾高サッカー部コーチの村上誠一さんが玄関脇からAEDを持ってきて、2―3分後に装着した。心電図を測定したAEDから音声で指示が流れる。電気ショックを与えるよう指示されたのでその通りにした。生徒は唾(だ)液(えき)を嘔(おう)吐(と)し、声を上げた

 県サッカー協会のホームページにある井薫会長のブログに詳しい。救急車が着くまでの8―10分間、先生やコーチたちは心臓マッサージなども行った。協会が勧めてきた救急救命講習を受けた人が多かった

 生徒が倒れた原因は心臓震(しん)盪(とう)だった。胸部への衝撃で心臓が止まる状態を言う。健康な子どもの突然シの原因の一つとされる。原因は何であれ突然の心停止に対しては一分を争う。熊本での事例は救命連係のお手本になった

 AEDは公共施設や商業施設でも設置が進む。福岡市・天神でいうと地下鉄駅の改札口付近でも目にすることができる。気づかずに通り過ぎる人もいるだろう。

春秋 西日本新聞 2010年5月31日
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民間地域と米軍基地の境目が分からないほど基地が集中する沖縄は異常・・・春秋 八葉蓮華

 米海兵隊の一員だった日本人がいる。広島県出身の高梨公利さん。自衛隊勤務を経て渡米し、高校に通ったあと、1994年に23歳で入隊した。沖縄に駐留したこともある

 98年に除隊し、現在は東京で会社に勤めている高梨さんは先日、沖縄大学に招かれて体験を話した。それとは別に地元紙のインタビューにいろいろ語った。以下、記事から拾った

 米軍基地が多い沖縄本島について兵士たちは「演習基地の島に人が住んでいるとしか思っていない」と言う。「夜中の2時にヘリコプターを飛ばすなど米本国ではありえない」とも(琉球新報)

 沖縄に駐留したのは95年のことだった。海兵隊員による少女暴行事件が起き、県民の怒りが沸騰した。基地内でも事件は多いらしく、そんな事件の一つとみなす空気を周囲からは感じたという

 少女暴行事件が引き金になった米軍普天間飛行場移設問題で今また揺れる沖縄に来て、あらためて思う。「民間地域と米軍基地の境目が分からないほど基地が集中する沖縄は異常だ」。基地が減らないのは「世界一気前がいい」日本政府のせいだと思っている(沖縄タイムス)

 気前のよさはつとに知られる。「家賃も光熱費もただなら、出て行く借り手がいないのと一緒」。普天間の移設先について一時は「国外」も挙げた鳩山政権はきのう、自民党政権時の決定通り沖縄県内の辺野古周辺とする声明を、米政府と共同で発表した。

春秋 西日本新聞 2010年5月29日
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「ユルフンの禁止」ふんどしをきつく締め直したほうがいい・・・春秋 八葉蓮華

 1909(明治42)年の春場所の取組中に、片方の力士のまわしが2度も解けかかったことがあったという。前袋までゆるむほどひどかった。勝負は引き分けになった

 その力士のまわしはしばしばゆるんだ。ゆるむと相手力士は技をかけにくい。当時は故意にゆるめる力士が増え始めていた。「醜態」で「卑怯(ひきょう)」とみなされ、ご法度になった(風見明著「相撲、国技となる」大修館書店)

 この本の著者は「ユルフンの禁止」の小見出しで紹介している。ゆるんだふんどしを略した言い方は国語辞典にも載っている。転じて「気がゆるんでいること」を指すようになった

 気のゆるみを示す事例も大相撲の世界で見ることができる。不祥事が毎年のように続く。ゆるみ方は尋常でない。薬物使用から暴力ざたまでいろいろある。今年も、知人への暴行疑惑で横綱が引退したばかりなのに…

 こんどは暴力団絡みだ。土俵に近い特別席で指定暴力団の幹部らが観戦していたことが分かった。テレビに映る席だった。刑務所内でテレビ観戦する組関係者に自分を見てもらいたかったらしい。入場券にかかわっていたとされる親方2人を日本相撲協会は降格などの処分にした

 明治時代にユルフンが禁止された時、当時横綱だった常陸山と梅ヶ谷はまわしをきつく締めて模範を示したと伝えられる。平成の角界も、相撲協会の理事長以下、ふんどしをきつく締め直したほうがいい。

春秋 西日本新聞 2010年5月28日
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設置が進んでいる「AED」使える人が増えるほど救える命も増える・・・春秋 八葉蓮華

 佐賀県唐津市は先々月、公設温泉施設の従業員に人命救助の感謝状を贈った。60代の男性客が心停止で倒れたとき「AED」などを使って救命措置を施した

 AEDは自動体外式除細動器のこと。突然停止した心臓に電気ショックを与えて蘇生(そせい)を試みる医療機器だ。その温泉には3年前に設置され、従業員も講習を受けていた。一命をとりとめた客は後遺症もなく退院したという

 「心臓突然死」は日本では年間約5万人を数える。人工呼吸、心臓マッサージを含む心肺蘇生は時間との闘いだ。救急車が着くまでには数分かかる。その間に、居合わせた市民がAEDを使った場合は、生存率も社会復帰率も格段に上がる

 公共施設、商業施設での設置が進んでいる。街なかの設置台数は全国で約15万台。使える人が増えるほど救える命も増える。岐阜県関市のように全国で初めて中学生の実技授業に取り入れた学校もある

 福岡市内では来月5日にマリンメッセ福岡(博多区)で講習会が開かれる。AEDの模型のほか心臓マッサージなどを練習できる人形などの教材が無料で配られる。独学用DVD付き。千人以上から申し込みがあった

 この講習会は福岡救急医学会などが主催する。開催に要する費用は法人や個人の寄付金で賄われるが、思うに任せないそうだ。寄付の問い合わせは実行委員会事務局(九大病院救命救急センター内)=092(642)6223=へ。

春秋 西日本新聞 2010年5月27日
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