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支持率との闘い、難題が種々正念場を迎える、カナダ(サミット)行き・・・春秋 八葉蓮華

 カナダのバンクーバー冬季パラリンピックで日本はメダルラッシュに沸いた。元気をもらった人が多いだろう。金メダリストに電話してたたえた鳩山由紀夫首相もたぶんそのひとり

 鳩山首相にとってカナダは特別な国になるかもしれない。春はまだ浅いのに夏の話をするのも何だけど、自身初となる主要国首脳会議(サミット)は、今夏はカナダ東部のハンツビルで開かれる

 待ち遠しいのではないかと想像する。内政ではさえない話が続くから、気持ちは自然に国際舞台に向く。昨年秋の国連気候変動サミットのように、温室効果ガスの25%削減を表明して大きな拍手をもらったこともある

 6月下旬にカナダで会う各国首脳の近況は、ここまでは総じてさえなかった。古参メンバーの首脳は特にそうだ。米国のオバマ大統領も英国のブラウン首相もフランスのサルコジ大統領も、支持率との闘いに苦労してきた

 さえない同士がサミットでいたわり合う図も、と思っていたら、ここにきて様子が変わり始めた。オバマ政権は最大懸案だった医療保険改革法案が下院も通って最悪期は脱しそう。英国では与党の支持率回復が急らしい

 同じ輪に加わることができるかどうか、日本の首相は気が気でなかろう。普天間飛行場移設問題など難題が種々正念場を迎える。これまでの議論は何だったのかと思わせる場面が増えたら、カナダ行きの資格そのものを問われかねない。

春秋 西日本新聞 2010年3月23日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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世につれて変わる「無煙たばこ」スパスパ吸っても煙は出ない・・・春秋 八葉蓮華

 夏目漱石の小説にはたばこが好きな人が登場する。「吾輩は猫である」の苦(く)沙(しゃ)弥(み)先生、「坊っちゃん」の赤シャツ、「三四郎」の広田先生…

 「猫」は言う。「なぜ人間は口から煙を吸い込んで鼻から吐き出すのであるか、腹の足しにも血の道の薬にもならないものを…」。なぜの理由を漱石はもちろん知っていた。たばこが大好きだった

 酒は苦手だったが、たばこは片時も手放さなかった。今で言うチェーンスモーカーだったとも聞く。いつも煙をもくもくと立てていたのだろう。シュシュポッポの蒸気機関車のように

 SLといえば、昔懐かし言葉の景色に「汽車は出て行く煙は残る」がある。転じて「汽車は出て行く煙は出ない。出ないはずだよ無煙炭」と言った時代もあった。言葉の風景は世につれて変わる。たばこに話を戻せば平成の世は次のごとしか

 「スパスパ吸っても煙は出ない。出ないはずだよ無煙たばこ」。日本たばこ産業(JT)が先日「火を使わず、煙が出ない『無煙たばこ』を発売します」と発表した。タバコの葉が詰まったカートリッジをパイプ状の本体に付けて吸う

 「三四郎」の広田先生は、吐いた煙を鼻先で遊ばせたり渦を巻かせたり、いろいろの形にする。精神状態を表す。無煙たばこだとこうはいかない。漱石先生が生きていたらどうしたものかと頭を抱え、たばこの本数が増えるだろう、などと愛煙家ならずとも想像したくなる。

春秋 西日本新聞 2010年3月21日
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すべてでいきなり満点を望んだわけでない。が、前政権時と変わらない・・・春秋 八葉蓮華

 古い上衣(うわぎ)よさようなら、さみしい夢よさようなら…。「青い山脈」の歌詞に通じる風景を、昨年9月の政権交代時には少なからぬ国民が思い描いたことだった

 民主党政権がスタートして半年になる。鳩山内閣に対する「通信簿」が先日の本紙に載っていた。10分野について大学教授やエコノミストたちが5段階方式で採点していた。ざっと再録しておく

 「まあまあ」の「3」をもらえたのは医療、教育、少子化対策などの4分野。景気雇用、外交、年金などほかの6分野は「あまり評価できない」の「2」だった。「4」と「5」はひとつもない

 政策以外はどうか。注意事項がいくつか浮かぶ。思いつくままに挙げれば、その1「遅刻はいけません」。先々週の参院予算委員会に閣僚3人が遅刻した。来年度予算案が衆院を通過した直後だった。気が緩んだか

 注意その2「服装が乱れがちです」。半世紀以上前の「青い山脈」の歌詞を借りていうなら、「新しい上衣の下から古い上衣をのぞかせるのはやめましょう」。政治とカネ、公共事業個所付け漏えいでちらついた利益誘導…。首相の言葉の軽さも前政権時と変わらない

 国民は思う。すべてでいきなり満点を望んだわけでない。古い上衣にサヨナラする。それをまず期待した。党幹事長が時々よろいをちらつかせるから余計印象を悪くする。衣から正さないと夏の参院選ではもっと悪い成績表をもらうだろう。

春秋 西日本新聞 2010年3月19日
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存在感は薄れた「百貨店」エールの交換が街に元気な春を運んでくるといい・・・春秋 八葉蓮華

 百貨店はかつて都会の「顔」だった。過去形で言うのは正確でないかもしれない。多くの都市の中心部には今も百貨店がある。ひところの存在感は薄れたが…

 百貨店の開店に合わせて世に出た流行歌が大ヒットした時代があった。1957年の「有楽町で逢(あ)いましょう」。〈あなたを待てば雨が降る(中略)小窓にけむるデパートよ…〉。フランク永井さんの低音に魅せられた

 百貨店は映画や小説などにもいろんな形で登場した。その多くは東京の百貨店だ。地方の百貨店も時々出てきた。福岡市内の百貨店が怪獣映画の重要なシーンに選ばれたのをご記憶だろうか

 岩田屋だ。「有楽町で…」の前年に公開された「空の大怪獣ラドン」に出てきた。阿蘇で出現したラドンはまず福岡市に飛来する。怪獣の先輩ゴジラは銀座の百貨店などを目指した。九州出身の怪獣は福岡の顔の一つだった岩田屋に舞い降りた

 老舗の岩田屋が店の場所を少し変えたのは2004年のことだった。歴史あるビルの空き家状態が6年も続いていた。大型商業施設「福岡パルコ」として明後日開業する。「天神のみなさま、新入生のパルコです」と書かれた懸垂幕がまぶしい

 近くの百貨店の懸垂幕には「一緒に天神を盛り上げます」とある。ほかの商業施設も「おかげさまで天神が、いっそう元気に」などと書いて順に掲げていくそうだ。エールの交換が街に元気な春を運んでくるといい。

春秋 西日本新聞 2010年3月17日
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「臨時ニュースを申し上げます」潜在的不安につけこんで偽のニュース・・・春秋 八葉蓮華

 「臨時ニュースを申し上げます…」。戦争が絡む臨時ニュースのたぐいは古今東西、挙げれば際限がない。世界広しといえども「火星人襲来」をマスメディアから聞いたのは米国人だけだろう

 1938年のことだった。作家H・G・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」を、俳優オーソン・ウェルズがラジオの特別番組の中で“実験放送”した。ドラマであることを番組の途中でも告げたが…

 語りが真に迫りすぎて、米国が火星人に攻撃されていると信じた聴取者を全米に生んだ。銃を持って家を飛び出したり大変な騒ぎになった。当時の専門家は潜在的不安を指摘した

 話は替わって現代。グルジアのテレビが先週末「ロシアがグルジアに侵攻中」と偽のニュースを流した。戦車が進軍する映像付き。国民はパニックに陥った。ショックで倒れる人が出て、各地で救急車が足りなくなった

 「最悪の事態を想定した特別番組」だった。隣国ロシアとは2年前に軍事衝突している。当時の映像を使った。番組の最初に仮想と断ったというが、放送は「大統領がサツ害され、野党指導者の政権が成立した」などとリアル感を極めた

 この民放テレビ局は政権寄りらしい。政権との合作と見る向きもある。想像をたくましくすれば、潜在的不安につけこんで野党をおとしめる陰謀のようにも見える。政権がメディアと…、といったたぐいの現実的恐怖感は火星人襲来など比ではない。

春秋 西日本新聞 2010年3月16日
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「下品な永田町ことば」いつまでも寝てられない・・・春秋 八葉蓮華

 永田町の政界隠語には「哺乳(ほにゅう)びん」や「毒がまわる」もあったという。前者は与野党間の取引、後者は取引でカネが動くことを指したらしい

  「下品な永田町ことばは何とかならないか」と、エッセイストの江國滋さんが自著「日本語八ツ当り」(新潮文庫)のなかで怒っていたのは二昔ほど前のこと。この種の隠語は絶滅したと思いたい

 今も時々聞く永田町ことばのひとつに「バス・トイレ付き」がある。首相が出席し、テレビが中継する委員会を、そこで質問する野党議員は喜んでそう呼ぶ。江國さんは「いいかげんにしやがれ」と毒づいていた

 最近の例では「寝る」を耳にした。審議拒否を指す。先月、民主党の政治とカネをめぐって自民党が寝た。もっとも公明党が同調しなかったため「いつまでも寝てられない」(谷垣禎一総裁)とうたた寝で終わった

 寝る人は政権党にもいるのだろうか。この場合は本当のウトウトを指す。今月10日の参院予算委員会で自民党議員が閣僚席に向かって「居眠りしないで」と迫った。名指しされた菅直人財務相は「目をつむって聞いている」という趣旨で答弁していた

 その日は首相が出席しテレビも中継していた。「バス付き」に名を借りた白川夜船というのであれば洒落(しゃれ)にもならない。「毒」ならぬ「眠気」がまわったのかと、ただでさえウトウトを誘う国会論戦にも思いは至る。眠気を破るのが論客閣僚の仕事だろう。

春秋 西日本新聞 2010年3月14日
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拍手や共感の輪の広がり「もう一つのオリンピック」技と体力の限界に挑む姿・・・春秋 八葉蓮華

 バンクーバー冬季五輪組織委員会のファーロング最高経営責任者は、大会をこう振り返っていた。「私たちが単なる60億の地球人ではなく、一つの家族であることを教えてくれた」

 同じバンクーバーで開催されるパラリンピック冬季大会は、「一つの家族」であることをかみしめさせてくれるだろう。障ガイ者が技と体力の限界に挑む姿は、障ガイがある人だけでなく、たくさんの人に勇気と力を与える

 障ガイ者を「チャレンジド」と呼ぶ人たちもいる、と昨年暮れの小欄で書いた。この英単語には「困難を背負った」の意味がある。意味するものをおしひろげて「挑戦という使命、チャンスを与えられた人々」と定義した

 困難が大きいほど挑戦のしがいがある。チャレンジドたちはそう言う。挑戦する姿をスポーツに見ることもできる。なかでもパラリンピックは身体障ガイ者にとって最高の舞台。「もう一つのオリンピック」だ

 第2次大戦で負傷した軍人の社会復帰を目的に英国の病院で競技をしたのが起源とされる。国際規模の大会になってちょうど50年が過ぎた。夏季大会も冬季大会も五輪の開催都市で続けて開かれるようになって久しい

 2週間前、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は「バンクーバーに学ぶことは多い」と冬季五輪を総括した。拍手や共感の輪の広がりを指しての感想だった。その言葉をパラリンピックで確認し合えたら、なおいい。

春秋 西日本新聞 2010年3月13日
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「食」は昔も今も、いのちの循環「いただきます」欧米の価値観・・・春秋 八葉蓮華

 食肉の生産現場を撮った外国記録映画を以前見た。野菜や果物の収穫と同様に肉も淡々と製品化される様子を伝えていた。タイトルは「いのちの食べかた」だった

 時々思い出す。本紙が先々月「いのちをいただく」をテーマに連載した時もそうだった。ニワトリの飼育から食肉解体までを実習で体験し「いただく」ことの意味を学ぶ高校生がいることも知った

 ヒトのいのちのためにほかのいのちをいただく。米や野菜なども含めて、私たちの「食」は昔も今も、いのちの循環なしには成り立たない、と知れば「いただきます」が自然に出てくる

 あの映画を先日も思い出した。和歌山県太地町に伝わるイルカ漁を撮った米映画「ザ・コーヴ」が米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。「日本人はイルカも食べている」という目で撮っている

 「日本人はクジラを食べる。魚ではないのにかわいそう」式の批判が続く中での受賞だ。隠し撮りの面白さが受けたとも聞く。捕鯨でも知られた太地の人が、クジラや鯨類のイルカを畏(い)敬(けい)の念をもっていただいてきた歴史には触れるはずもない

 いただくいのちは地球上の土地土地で違う。奇異な目や好奇の目から無縁でいられる国・地域は多くはない。違いをまずは認め合う。それがグローバル社会のルールだろう。欧米の価値観が優先する時代は終わった。食文化に限らないから、構えた言い方になってしまった。

春秋 西日本新聞 2010年3月12日
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将来の夢や志「立志式」自立心をはぐくむ・・・春秋 八葉蓮華

 校内で行う場合が多い。長崎県壱岐市の沼津中は市内の山の頂上で行った。熊本県山鹿市のように、市内の中学2年生全員を有名な芝居小屋・八千代座に集めて行ったところもある

 今年1―2月の本紙の地域版から、一部を拾った。中学2年生を対象にした「立志式」のことだ。将来の夢や志を発表させ、自立心をはぐくむのが狙い。伝統行事として取り組む学校が少なくない。毎年この時期が多い

 子どもではないことを教える通過儀礼が昔はあった。年齢は女子は時代により異なるが、男子の元服は数え年で15歳だった。立志式の年齢もそれにちなむ。3年生になってから行う学校もある

 立志式では幕末の志士橋本左内(福井藩)がよく引き合いに出されるようだ。西郷隆盛も人物の大きさに感嘆したと伝えられる左内は、15歳の時、自分を奮い立たせるために「啓発録」を書いた。図書館で読むことができる

 26歳で世を去る左内の筆は15歳にして既に時世への痛憤の色も帯びるが、いちずな思いを5項目にしてつづった。「稚心を去れ」「志を立てよ」「優れた人物の行いを見習え」「交友を選べ」…

 45年前の博多第一中の時代に立志式を始めた博多中(福岡市)は「啓発録」についても教える。生徒の夢や目標は文集「立志録」にして、校内にある立志の碑の下に埋める。学校ごとに工夫を凝らし、全国の40近い県で思い思いの立志式が行われているという。

春秋 西日本新聞 2010年3月11日
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期待は膨らむ、日本の新幹線方式、売り込み中・・・春秋 八葉蓮華

 米国が日本の新幹線方式の導入に興味を示しているそうだ。日本政府とJR東海が売り込み中。ブラジルでは欧州勢などと受注競争を展開している。インドやベトナムでも、と期待は膨らむ

 新幹線技術には半世紀近い歴史がある。初代新幹線の先頭車両として活躍した「0系」の車両は一昨年までに引退した。さいたま市の鉄道博物館や大阪市の交通科学博物館などで展示されている

 鉄道博物館にあるのは、東海道新幹線開業時に量産された360両のうちの1両。地球約150周分、610万キロ余を走った。団子鼻で親しまれた「0系」は外観はさすがに時代を感じさせるが、走れと言われればまだまだ走れそう

 走れと言われて走り続けている日本製中古電車が、インドネシアには200両以上ある。日本のJRや地下鉄などで30年ほど走った後、ジャカルタ首都圏に活躍の場を変えて快走中。人口2千万人を超える首都圏の庶民の足として喜ばれている

 2000年に東京都が無償で供与したのが始まり。商社を通じて商談が次々に成立した。外観はともかく走行には何の支障もない。「欧州製の電車は見栄えはいいけれど故障が多い」とはインドネシア鉄道会社の担当者

 日本で走っていた時のままらしい。車内に東京近郊路線図が張ってあったり、先頭車両の行き先表示が神奈川県の「こどもの国」になっていたりする。「日本」行きを味わう市民もいるとか。

春秋 西日本新聞 2010年3月10日
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ウオッカという馬名ともども男勝りの豪脚で多くの人を酔わせ・・・春秋 八葉蓮華

 競馬をよく知らない人にも広く知られた日本の競走馬を独断で挙げてみる。シンザン、ハイセイコー、ミスターシービー、シンボリルドルフ…。出てこない。オグリキャップ、ディープインパクト…。牝馬が出てこない

 ヒーローが占めてきた名馬の列に、ヒロインとして加わったウオッカの引退が発表された。アラブ首長国連邦で今月27日に行われる世界最高賞金のドバイ・ワールドカップ(WC)の前哨戦で大敗したあと、鼻出血していることが分かった

 日本の中央競馬で歴代最多タイのG1レース7勝が光る。3年前に牝馬として64年ぶりに日本ダービーに勝った。昨秋には日本の牝馬として初めてジャパンカップを制覇している。ウオッカという馬名ともども男勝りの豪脚で多くの人を酔わせた

 ドバイWCを勝って世界を制する夢は同じ日本の牝馬が引き継ぐ。2歳若い4歳のレッドディザイアだ。ウオッカの最後のレースとなった前哨戦を一緒に走り、途中までは後ろにいて全部追い抜いて勝った

 27日のドバイでは距離などが違う大きなレースがほかにもあり、日本からは最強級のブエナビスタも出走予定。レッドディザイアと同じ4歳の牝馬だ。それやこれやで牝馬の存在感が増す、という状況に日本はなっている

 競馬史を彩るヒロインとその候補を、後世の人は、女性が各方面に進出した時代の日本を象徴するかのように活躍した、と振り返るだろう。

春秋 西日本新聞 2010年3月9日
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「大志の歌」絵本作家の想像力は列島各地に次々に増やし・・・春秋 八葉蓮華

 きのうは二十四節気の啓(けい)蟄(ちつ)だった。虫たちが地上にはい出る。虫に限らない。春を待っていた小動物たちが野や山を駆けたり飛んだりし始めるころでもある

 野や山を渡る早春は動物たちの歌声も一緒に運ぶ。〈前を流れる櫻(さくら)川 後ろは深き筑波山 蓮(はす)咲く沼のほとりこそ わが故郷の誇りなれ〉。これは「茨城県筑波山村私立蝦(が)蟇(ま)高等学校」の校歌だ

 メダカやスズメの学校は童謡で既に知られている。蝦蟇にも学校があっていいじゃないか、と絵本作家の安野光雅さんがつくった。絵本作家の想像力は列島各地に学校を次々に増やし、その数34

 「揚葉町立あげは小学校」校歌、「熊本県仙(せん)波(ば)山(やま)私立狸(たぬき)化学専門学校」校歌、「東京都立墨田泥鰌(どじょう)高等学校駒形寮」寮歌…。5年前に校歌・寮歌集「大志の歌」(童話屋)と題して出版された

 自由に音符を付けて歌い進めると、ちょっとした校歌・寮歌祭の気分に浸れる。〈幾億年も しずくして 鍾乳洞に 育てたる 超現実の 美の神よ 我(われ)らはここに 学びたり〉(私立蝙(こう)蝠(もり)中学校校歌)。あげはや狸や蝙蝠たちも大志を持っていてなんの不思議があろう

 「岩手県立山猫高等学校花巻寮」の寮歌は〈岩手おろしにしばれる尾っぽ おいらは山猫 手荒な稼ぎ〉で始まる。最後は〈稼いだ金は学校へお出し それが嫌なら退学なされ 注文の多い料理店 店長の賢治が もうすぐ来るぞ〉。お酒も入った気分になれる。

春秋 西日本新聞 2010年3月7日
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「独裁者」不信任決議案を可決され、出直し市長選で再選・・・春秋 八葉蓮華

 「九州には骨っぽい首長がいるんだな」と感心してくれる人が全国にどれほどいるだろう。鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と福岡県添田町の山本文男町長が競うようにニュースを発信中

 刑事被告人となった山本町長については裁判でも書く機会がありそう。きょうは竹原市長について書きたい。「張り紙をはがした職員を懲戒免職」「障ガイ者に差別的言動」「マスコミ取材を拒否」などと報道されてきた

 一昨日からは「傍聴席に報道陣がいるから議会には出ない」が加わった。その間、差別的言動問題は「阿久根市長旗」を冠した高校駅伝大会への出場を有力校が辞退する事態に発展した

 竹原市長は昨年、別の問題により不信任決議案を可決され、出直し市長選で再選されている。強気の姿勢の裏には、昨年の経緯を踏まえての自信めいたものもうかがえる

 首長が持つ権限は絶大だ。強力な指導力による個性的な地域づくりを想定している。権限の使いどころを間違えることは想定されていない。批判を許さずに首長権限を行使し続けることもできる

 市民の間からは「独裁者」の声も聞かれる。市長は最近出した自著の題をあえて「独裁者」にした。独裁者の定義には「全権力を掌握して支配する人」(国語辞典)もあれば、「無政府状態なる疫病よりも、専制政治なる悪疫のほうを選ぶ一国の長」(ビアス著「新編・悪魔の辞典」岩波文庫)というのもある。

春秋 西日本新聞 2010年3月6日
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東路日記「筑前のおかみさん 東路をゆく」好奇心と弾みごころ・・・春秋 八葉蓮華

 春が近いよ、と風が言う。江戸末期の1841年の今ごろ、花々の開花を訪ねるように筑前から列島を東に旅立った女性たちの一行があった

 一行のなかに小田宅(いえ)子がいた。上底井野村(現福岡県中間市)の商家のおかみさんだ。伊勢参りの前後に満開の桜に会った。善光寺に向かう木曽の山中では桜と梅と桃に一緒に迎えられた

 日光東照宮にも参って帰るまでの144日を宅子は「東路(あずまじ)日記」に残した。〈めづらしや梅のさくらの桃の花さかりは同じ木曽路信濃路〉など370首の和歌も出てくる。筑前の国学者である伊藤常足の門人でもあった

 作家の田辺聖子さんが2001年に史料も駆使して書いた「姥(うば)ざかり花の旅笠 小田宅子の『東路日記』」に詳しい。折々の花と和歌で縁取られた旅も、女性のことゆえ関所を避けたりして過酷だったことが分かる

 それでも一行はめげていない。伊勢参りのつもりが、善光寺も日光もと足を延ばした。荷物持ちの男が一緒とはいえ50代の女性が中心ではなかなかこうはいかない。余談ながら宅子の子孫に俳優の高倉健さん(本名・小田剛一)がいる

 「東路日記」にまつわる諸資料を集めた企画展「筑前のおかみさん 東路をゆく」が、小倉城に近い北九州市立文学館で開かれている(4月11日まで、月曜休)。田辺さんが魅せられたと言う往時の女性の「好奇心と弾みごころ」が現代人を江戸期の旅にいざなってくれる。

春秋 西日本新聞 2010年3月5日
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人々の笑顔がまぶしい「幸福度」幸せって何だっけ何だっけ…・・・春秋 八葉蓮華

 幸せって何だっけ何だっけ…、とかつて明石家さんまさんが歌っていたテレビCMが最近復活した。懐かしく聞いたのと同じころ、新聞に「鳩山内閣が国民の『幸福度』を調査へ」と出ていたので、なんだかおかしかった

 調査実施を決めた際の出席者は首相、副総理、国家戦略相らだった。幸福度と国家戦略の取り合わせもなかなかのものだ。暮らしやすさなどについてアンケートを実施し、成長戦略に反映させるという

 幸せって何だろう。詩も浮かぶ。〈山のあなたの空遠く/「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。〉。上田敏の訳詩集「海潮音」にあるカール・ブッセの「山のあなた」。〈噫(ああ)、われひとと尋(と)めゆきて、/涙さしぐみ、かへりきぬ。…〉

 尋めゆくこともなく手近な国内総生産(GDP)で幸せを量る時代では既にない。GDPでは世界有数でも年間3万人超が自サツする日本はいい例だ。老後の安心などを抜きに幸福度は語れない

 フランスのサルコジ大統領が言うようにGDPの算出方法を見直すのも一案か。大統領は長期休暇などを幸福度として算出項目に加えるよう提案した。バカンス大国が休暇の長さを持ち出すと別の議論になりかねないが

 山のあなたに国土を持つブータンは、国内総生産などに代わる「国民総幸福量」という独自の尺度も持つ。最ヒン国の一つなのに人々の笑顔がまぶしい。行った同僚はそう話していた。日本の閣僚も視察に行くといい。

春秋 西日本新聞 2010年3月4日
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「過去に縛られず未来を開こう」最も近い国にもっと近づくために・・・春秋 八葉蓮華

 きのうの続き。昨秋の「福岡新聞学校プロジェクト」に応募した高校生の提言には、郷土の将来を「国際化の流れ、特にアジアとの関係のなかで考えよう」という内容が少なくなかった

 「福岡を日本で一番、姉妹・友好都市の多い県にしよう」「英語の授業を週一コマ減らし、選択制の語学学習に充ててはどうか」「街にアジアの留学生通りをつくろう」…。提言のほんの一例だ

 視線の多くは韓国に向く。「お隣さんとフォーエバー・フレンズへの道を」「最も近い国にもっと近づくためにまず福岡が」。不幸な歴史を踏まえて「福岡が問題解決の懸け橋に」の呼びかけも

 日本が植民統治した「日韓併合」から今年で100年になる。「反日」と、それに反発する形での「嫌韓」は、薄れながらも時々噴き出す。過去を引きずる時代と決別したいと若者は思う

 昨年を「友情年」と名づけて行政交流を深化させた福岡市と釜山市の取り組みの延長線上に、国レベルの青写真を重ねる高校生がいる。遠大に「いっそ日韓トンネルで結ぼう」と思い描く高校生もいる

 李明博(イミョンバク)韓国大統領は一昨日の「3・1独立運動」91周年記念式典で、「過去に縛られず未来を開こう」と演説した。大統領は昨年末、九州との日韓トンネル構想にも触れている。トンネルを通って半島・大陸経由欧州行き列車が福岡から…、と夢も九州発の日韓経由で世界に広がる時代が来るかもしれない。

春秋 西日本新聞 2010年3月3日
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「福岡新聞学校」私たちの街の将来についての提言・アイデア・・・春秋 八葉蓮華

 きのうは現代学生百人一首の入選作から主に高校生の作品を紹介した。この企画には今回は全国から5万強の応募があり、うち約3万4千が高校生だった

 きょうは、福岡県内の高校生から約1万7千の応募があった「福岡新聞学校プロジェクト」について書きたい。昨秋、全国紙と西日本新聞が共同で県内の全高校生に朝刊を配ったことは小欄でも触れた。朝刊の中で応募を呼びかけていた

 募ったのは九州・福岡の将来についての提言・アイデアだった。寄せられた内容は、テーマでくくると「環境」が最も多く、「地域づくり」「食・農業」「伝統・文化」「コミュニケーション」と多岐にわたる

 提言などの見出しの一部。〈トイレで水力発電〉〈お年寄りにやさしい街〉〈ボランティア大作戦〉〈みんなで農業〉〈日韓の懸け橋福岡県〉〈伝統工芸品の体験学習を学校行事に〉〈にこにこ笑顔で元気なあいさつ王国〉…

 それらを基に6校(東筑、修猷館、杉森、福大大濠、福岡雙葉、久留米)の新聞部がテーマ別に取材した。取材の詳細も載せた8ページの特集紙「福岡新聞学校」が先週、県内の全高校生に配られた

 最初に出てくる東筑高新聞部は、「環境都市」として生まれ変わりつつある北九州市の取り組みを取材した。「私たちの街からリサイクルの環(わ)が広がっていくことが誇らしかった」と報告している。今の10代が郷土を担う時代が遠からずやってくる。

春秋 西日本新聞 2010年3月2日
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「じゃあまた」と言って別れた終業日それが最後の言葉と知らず・・・春秋 八葉蓮華

 3月。卒業式。旅立ちの季節。高校3年生の短歌-。〈記録より記憶に残る思い出を形にならない宝石として〉(東瀬戸敬、千葉)

 第23回現代学生百人一首(東洋大主催)の入選作から拾った。ほかの入選作もできるだけ多く紹介しよう。〈松陰にかくれてこちらをのぞくのは昨日はぐれた我(わ)が影法師〉(高3小野茜、兵庫)

 中学生。〈「じゃあまた」と言って別れた終業日それが最後の言葉と知らず〉(中2数山泰正、東京)。夏。〈手の平を水にひたしてふと思う海と一つになった気がする〉(中2古庄希美、熊本)。冬。〈雪景色全てを白に染め上げる息も時間も音も心も〉(中2三條嵩明、北海道)

 巡り来る夏。〈太陽と蝉(せみ)の長崎目や耳に煮えたぎってる被爆の残像〉(高3松尾圭介、長崎)。見える世界が広がっていく。〈歴史的政権交代に立ち会えた開いてみたい未来の教科書〉(高2小笠原華子、福岡)

 家族への思いは変わらない。〈おにぎりを作る母の手見て思う私はこの手に守られてきたと〉(高2脇本奈緒美、広島)、〈人込みのホームで感じるむなしさを父は何回味わっただろう〉(高3佐藤樹里、千葉)…

 巡り来る卒業式。〈親指を立てて上京した兄はかばんに不安をおしこめていた〉(高1松本蒔子、岡山)。3月は古里とのしばしの別れも用意する。〈県外に内定決まりふと思う地元はこんなに良かったっけ〉(高3添田智史、山口)

春秋 西日本新聞 2010年3月1日
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トシドン「にっぽん遺産」形あるものから心のかたちまで、子や孫の時代に伝えたい・・・春秋 八葉蓮華

 なにかにつけ自信喪失が言われて久しい。経済大国の経済が傾いたのが始まりだった。日本が誇れるのは経済だけではない。気づくと気分は変わる

 意外な再発見も気分を変える。例えば鹿児島県甑(こしき)島の行事「トシドン」。子は地域の宝、と甑島の行事は教える。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録が昨秋決まった。遺産の大きさにあらためて気づかされた

 昨年の今ごろTNCテレビ西日本(福岡市)がドキュメンタリー番組で「トシドン」を詳しく伝えていた。番組のタイトルは「にっぽん遺産」だった。「遺産」の第2弾がきょう放送される

 今回は「食」に関係がある遺産が多い。福岡市内の小さな鍛(か)冶(じ)工場の3代目が作る「博多包丁」と、かつお節の最高級品といわれる鹿児島県枕崎産「本(ほん)枯(がれ)節(ぶし)」が含まれる。博多包丁は1日に3本しか作らない。本枯節は完成までに半年かける。日本の匠(たくみ)の技は味わい深い

 琵琶湖西岸の滋賀県高島市針江地区には「かばた」(川端)と呼ばれる水文化が息づく。豊富な地下水を家の中にも引き入れて、飲んだり冷やしたり洗ったり…。上流の家と下流の家は水を介して「向こう三軒両隣」をはぐくんだ

 TNC制作の「にっぽん遺産2」の放送は午後4時5分から前回と同じく全国フジ系で。形あるものから心のかたちまで、子や孫の時代に伝えたい遺産は、探せばいくらでもありそうな気がしてくる。

春秋 西日本新聞 2010年2月28日
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いずれ劣らぬ舞い比べ、冬季五輪の華・女子フィギュア・・・春秋 八葉蓮華

 冬の花は白い風景の中でひときわ映える。雪を割って原色の色をつける花もあれば、冷気を震わすように凛(りん)と開く花もある

 北米大陸西海岸の氷上に咲いた花々の美しさもそれに似て、冬の一風景を極めた。会場のバンクーバーは、冬季五輪の華・女子フィギュアに極東の花が幾輪も咲いた大会として記憶されるだろう

 記憶の多くは日本と韓国のエースによる頂点争いで占められた。演技を終えた2人の目には共に涙があった。うれし涙は金(キム)〓(ヨ)児(ナ)選手のほうだった。悔し涙の浅田真央選手を責めるファンは一人もいない。至高の対決で酔わせてくれた

 浅田選手の好きな花はバラと聞く。冬に咲く冬(ふゆ)薔(そう)薇(び)もある。バラのような赤をあしらった衣装だった。ほかにもいくつもの色の花がバンクーバーでは舞った。冬の花ではないが「いずれ(が)菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」とも言う。いずれ劣らぬ舞い比べに審判団も大変だったろう

 茶の間の採点員の目は演技の技術以外にも向いた。3位のカナダのロシェット選手は数日前に母親を亡くしたばかりだ。5位になった安藤美姫選手のことは昨日書いた。それぞれに悲しみを越えて舞い…

 空の上からも見守られながら氷上の花となった。19歳の金、浅田の両選手はライバルの火花を散らしながら氷上の華となった。2010年冬季五輪も終わりが近い。日本選手団からは元気の素(もと)や糧をもらった。五輪はメダルの色と数だけでは語れない。

春秋 西日本新聞 2010年2月27日
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