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「いのちの電話」いのちをつなぎ留める糸電話の糸を細らせてはいけない・・・春秋 八葉蓮華

 呼び出し音が鳴ると、「糸電話のように」と自分に言い聞かせながら受話器を取るそうだ。「福岡いのちの電話」の相談員の一人は今月発行の広報季刊紙にそう書いている

 相談員の研修を終えて間もない人だ。「糸電話は両方が同時に話すことはできないし、糸が弛(ゆる)んでいては声を聞くこともできない。だから私は耳をそばだて、少しでもよく聞こえるように、糸を張ることに集中する」

 家族や友人にも話せず一人で悩み、不安におののき苦しむ人たちからかかってくる。10代から70代まで各層にわたり、30代、40代の順に多い。絶望して自サツをほのめかす電話も交じる

 相談員は全国にいる。51カ所の「いのちの電話」事務局で受話器を取り、一緒に考える。「福岡いのちの電話」では約200人が24時間対応で昨年は2万件強の相談を受けた。全国の受信件数は70万件を超える。救われたいのちが少なくない

 「福岡」は開局25年を迎えた。ずっと相談員をしてきた一人は「いのちの電話への感謝の電話が、自分の対応したものだったと分かった時の感激」を季刊紙に寄せている。その人は社会の役に立ちたいと思って相談員になった

 相談員は全国どこも皆ボランティアだ。数が減って困っている地域もある。賛助会費や寄付金などで支えられた運営資金も景気低迷で思うにまかせないところが多いと聞く。いのちをつなぎ留める糸電話の糸を細らせてはいけない。

 春秋 西日本新聞 2009年10月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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政権構想、会談の橋渡し「日本をどうする」表舞台に登場・・・春秋 八葉蓮華

 日本郵政の斎藤次郎・新社長について、数日前の本紙から-。2007年秋に浮上した政権の大連立構想に「読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長と共に深く関与したとの憶測が…」

 関与したことを渡辺さんは同年冬の自民党元幹部のパーティーで明かしている。1955年の保守合同を主導した二人の名を挙げて「そういうことを(自民、民主の)両党首がやってくれると期待していた」

 二人とは、日本民主党と自由党のそれぞれの総務会長だった三木武吉と大野伴睦を指す。自由民主党結党のための協議は三木が大野に持ちかけて始まった。回を重ねて両党幹事長も加わった

 毎日新聞の記者だった西山柳造さんが「政治記者OB会報」(昭和63年)に書いた「保守合同秘話」が手元にある。二人は「裏切り者」「じじい」と言い合う犬猿の仲だったが、憎しみを超えて話し合ったという

 西山さんは三木と親しかった。会談の橋渡しもし、渋る大野を「三木さんはすっかり枯れて国のことしか考えていない」と説得したそうだ。日本をどうする、の一点で三木と大野は近づき、知己となった

 実現寸前で幻に終わった2年前の大連立構想では、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の間でどんなやりとりがあったのか。渡辺さんは「迷惑を受ける人がいるので今は無理だが、いずれ全部書く」とも話していた。斎藤さんが表舞台に登場したことで遠のいたのだろうか。

 春秋 西日本新聞 2009年10月24日
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良い案を出したつもりが「よういわんわ」と言われないよう気をつけなはれ・・・春秋 八葉蓮華

 落語家の桂三枝さんのファンだという鳩山由紀夫首相を、三枝さんが首相官邸に手土産を持って表敬訪問した。ハトをかたどった人形焼きを手渡しながら…

 「首相と掛けてハトの人形焼きと解く」と“謎掛け”した。「そのこころは」と合いの手を入れた首相に、「ハトの中には良いあん(案)がいっぱい」。持ち上げられた首相は相好を崩していた

 その日の首相はニッコリしてばかりもいられなかった。日本郵政の次期社長人事が波風を立てた。内定した斎藤次郎東京金融取引所社長は大蔵(現財務)事務次官経験者。いまの内閣は「脱官僚」を表看板にしている

 斎藤さんが退官したのは14年前。民主党は野党時代の昨年、元財務事務次官の日銀総裁就任を「官僚出身はダメ」と阻んでいる。官僚を辞めて5年の人だった。何年ならいいのか、といったへんてこな議論になりかねない

 ともあれ看板に偽りはありやなしや。いぶかる声の一方で新社長に期待する声は少なくないのだが、それは別の話。疑問の声が上がることを予想できなかったはずもなく、その点をふくめて「良い案」だったのかどうか

 「良い案」は余談ながら関西弁の「よういわんわ」「よいわんわ」に似ている。あきれてものが言えない、という感じのときなどに使うようだ。この先、次々に起こる政策論争の中で、良い案を出したつもりが「よういわんわ」と言われないよう気をつけなはれ。

 春秋 西日本新聞 2009年10月23日
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帰って来るなら「バリバリやれるうちに、ここで学んだことをホークスに伝えたい」・・・春秋 八葉蓮華

 「城島、日本球界復帰へ」のニュースは、今季を暗く終えた福岡ソフトバンクホークスのファンの気持ちをいっとき浮き立たせた。「帰って来るなら古巣の福岡だろう」と

 4年前、大リーグ挑戦を決めた城島健司捕手は言った。「福岡の代表として頑張ってきたい」。活躍しだしてからはこんな言葉も伝えられた。「バリバリやれるうちに、ここで学んだことをホークスに伝えたい」

 獲得に熱心なのは阪神タイガースだという。捕手が人材難なため「是が非でも」と真っ先に手を挙げた。ホークス球団はと言うと、いまのところは積極的に動く気配はない。どうなっているのやら

 不思議がるまでもなく、慎重な理由はファンも知っている。今年は田上捕手が成長した。チーム最多の本塁打を打った。頼りになる正捕手がいなかった昨年までとは事情が変わった

 「城島の総合力と田上の打撃」を両立させる方法はないものか。ファンはそんなふうにも考える。きのうの各紙が伝える感じでは、思案を巡らす空気は球団側にはなさそう。われ関せずを決め込む場合じゃなかろうもん、と言いたくなる

 今季のパ・リーグは北海道と東北と九州の球団が上位を形成した。「球界の元気は地方から」だ。そんな中、長崎で生まれて福岡から羽ばたいた1羽のタカを、古巣で迎えてやろうという雰囲気が、はなからないのであれば寂しい。年俸問題が障害でないことが前提だが。

 春秋 西日本新聞 2009年10月22日
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生誕130年を記念「冨田溪仙展」博多が生んだ日本画の奇才・・・春秋 八葉蓮華

 映画人のチャプリン、物理学者のアインシュタイン、詩人で外交官のクローデル…。日本文化に特別な思いを寄せた人たちだ。小欄でも折に触れて書いてきた

 クローデルは大正から昭和にかけて駐日フランス大使を務めた。交流を深めた一人に、当時40代の日本画家冨田溪仙(けいせん)がいる。象徴派の詩人と日本画家は引き合うものがあった。溪仙の作品に横文字で詩を書き添えたことも

 クローデルの求めでパリの美術館に贈られた作品もある。本国への手紙で溪仙のことを「まだ若いが、着想のレベルの高さと技術の習熟の点で彼の世代の頂点を行っている」と書いている

 1879(明治12)年に現在の福岡市博多区下川端町で生まれた。画家を志して18歳で京都に上った。クローデルとの交流が生んだ作品は、56歳で没するまで描き続けた作品群のもちろん一部にすぎない

 生誕130年を記念して福岡市美術館で開催中の「冨田溪仙展」で全体を見ることができる。花鳥から風俗まで、華麗と素朴の間を軽妙に行き来した、などと形容するのももどかしいくらい多彩。「博多が生んだ日本画の奇才」と呼ばれる

 溪仙が畏敬(いけい)した江戸時代の禅僧「博多の仙〓(せんがい)さん」の自由な境地を重ねて見ることもできそう。帰省時には櫛田神社への奉納屏風(びょうぶ)を手がけたり、博多祇園山笠の追い山や筥崎宮の放生会(ほうじょうや)を描いたりした。けだし博多の人であった。“里帰り”展は11月23日まで。

 春秋 西日本新聞 2009年10月21日
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時計の針とは反対回り「左回り」の流れが自然にできている・・・春秋 八葉蓮華

 週末の街歩きは今ごろの季節が距離が一番延びる。あちこちで学校の運動会にも出合う。子どもたちの駆けっこを眺めながら時々思う。なぜ左回りなのか

 なぜ、と思うのは、家を出る前に見る競馬中継のせいだ。競馬のレースには左回りと右回りがある。競馬場によって違う。右回りが多い。おととい秋華賞レースが行われた京都競馬場も右回りだった

 右回りのほうが成績がいい馬もいる。口がきけるなら「右回りが好き」と言うだろう。人間はどうか。「左回りはどうも」と言う人は、いたとしても少ない。基本となる陸上競技トラック種目は左回りと決まっている

 第1回近代五輪の陸上競技は右回りだった(川本信正著「オリンピックの事典」三省堂)。十数年後に国際陸上競技連盟が左回りに変えた。人は右利きが多く「右利きの人は左足が軸足。左回りが走りやすい」などの説がある

 スポーツの世界を見渡すと時計の針とは反対回りが多い。スピードスケートも野球の塁間の進み方もそうだ。趣を変え、九州場所が近い大相撲でいえば、幕内力士の土俵入りや、呼出が懸賞幕を持って土俵上を回るのも左回り

 ウオーキングに話を戻す。一昨日は福岡市の都心に近い大濠(おおほり)公園にも行った。ジョギングをする人や自転車を走らせる人もいて結構にぎやか。濠の周りは約2キロある。そんな大きな“トラック”でも左回りの流れが自然にできているのが面白かった。

 春秋 西日本新聞 2009年10月20日
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ユネスコ「無形文化遺産」地域の大人たちが一緒に子育てに参加している・・・春秋 八葉蓮華

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)がかかわる世界遺産には無形文化遺産もある。日本からはこれまで「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」が登録されている

 ユネスコの政府間委員会は日本が提案していた13件を追加登録することを決めた、と報じられた。「雅楽」「京都祇園祭の山(やま)鉾(ぼこ)行事」などのほかに、九州からは鹿児島県・甑(こしき)島(薩摩川内市)の「トシドン」も選ばれた

 「トシドン」については今年2月の小欄で書いた。毎年大みそかの夜、小さな子どもがいる家にトシドンと呼ばれる神にふんした男たちが鬼のような面をかぶって訪れる。秋田県の「なまはげ」とどこか似ている

 荒々しく上がり込んで子どもに言う。「勉強しているか」「弱い者をいじめていないか」…。事前に親たちから「こんないいこともしていますよ」という話も聞いておいて、トシドンはそのこともちゃんとほめる。最初は怖くて泣いた子もニッコリ

 小欄ではテレビ西日本(福岡市)の制作番組として紹介した。独身のディレクターは「子育ての大切な要素が詰まっている、と本能的に感じた」と感想を話していた。リポーター役のタレント島崎俊郎さんは2人の子を持つが、「不覚にも涙が…」とブログ(ネット上の日記)に書いていた

 番組では、親が子をしっかりと抱き締める姿も印象に残った。地域の大人たちが一緒に子育てに参加している、と感じさせるものもあった。

 春秋 西日本新聞 2009年10月19日
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実力と人気を二分したライバル物語「どっちが強いか」にファンも熱くなった・・・春秋 八葉蓮華

 先日、テレビで「出雲全日本大学選抜駅伝」を見ていたら、中山竹通さんの長男が出場していた。長身の大きな走りは父親に似ていた

 五輪のマラソン代表にも選ばれた父親の現役時代を思い出しながら見た。実力と人気を兼ね備えていた中山さんは序盤から独走するレースが多かった。日本人マラソンランナーのイメージを変えた

 テレビの解説者が瀬古利彦さんだったのも因縁めく。中山さんと同じ時代の実力と人気を二分した。集団の中で脚をため、最後に先頭に躍り出る精密機械のような走り方だった。「どっちが強いか」にファンも熱くなった

 ソウル五輪の代表選考レースとされた1987年の福岡国際マラソンは、瀬古さんが体調不十分で欠場し、中山さんが勝った。中山さんが「自分なら、はってでも出ますけどね」と苦笑まじりに話した話は、尾ひれがついて今も語り草

 中山さんは高校時代は無名だった。瀬古さんは早大卒のエリートランナーだった。現役引退後の道も対照的。瀬古さんは一時期、強豪エスビー食品の監督を務め、中山さんは無名高校で指導したこともある

 中山さんの長男卓也さんは早大2年生。本人が早大を希望し、父親は戸惑ったが、熱心な勧誘もあって承諾したという。ライバル物語にはそういうエピローグも用意されていた。卓也さんの「大学デビュー走」は2人に抜かれホロ苦かった。父親譲りの雑草の強さを見たくなる。

 春秋 西日本新聞 2009年10月18日
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地域おこし「絶叫大会」時代を風刺する絶叫は、列島中に響く・・・春秋 八葉蓮華

 はじめのころは「ワアーッ」とか「オーッ」とか原始的に叫ぶ人が多かったという。今年は「メタボって呼ぶな―」「ようやく就職決まりました――」などの絶叫が高原に響き渡った

 35回目を数えた「牛喰(く)い絶叫大会」(大分県由布市湯布院町)。地元産の牛肉を食べて絶叫を競う。過去の“絶叫録”を見ると、「男なんか何よ―」「責任者出てこい、リストラ、バカヤロー」などのストレス発散型が多い

 自然の中で叫ぶ光景といえば海辺も浮かぶ。海に沈む太陽に向かって「バカヤロー」と叫ぶのは青春ドラマの定番。英仏間のドーバー海峡での絶叫大会をヒントに「こっちは高原で」となった

 地域おこしに取り組む人たちが思いつき、音量測定機も用意した。ドーバーのほうは1年で終わったらしいが、こちらは秋の名物行事になった。全国に知られ、関西あたりからも参加する

 測定機の数値は電車の通過音並みであったりする。時代を風刺する絶叫はヤッホー気分の「バカヤロー」となって列島中に響く。消費税率が上げられた時の「消費税上げる前に政治家はモラルを上げろ―」などの秀作も生んできた

 来年度の予算編成に向けて何かとにぎにぎしい鳩山内閣の中で、菅直人国家戦略担当相が独り静か。司令塔としての権限の交通整理ができていないようだ。菅氏は別名「イラ菅」。さぞイライラしていることだろう。絶叫大会に出たかったかもしれない。

 春秋 西日本新聞 2009年10月17日
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女流王位戦第2局「反則負け」自分の歩を飛び越して角を敵陣で成った・・・春秋 八葉蓮華

 将棋の棋士たちの間で「反則負け王」として知られる棋士がいるそうだ。淡路仁茂九段。秒読みに追われ、2枚斜めに並んでいる自分の角の、後ろの角を、前の角を飛び越して動かしたことがある

 ある時は、序盤でトイレに立って戻ると相手は隣の棋士と話をしていて、もう指したような感じなので「てっきり自分の番と思い、記録用紙を確かめもしないで指したら二手指しでした」

 “反則勝ち王”と呼びたくなるのは某七段。振り駒で先手になるとなかなか指さない。隣と話し続けて後手の雰囲気をつくり出す。相手は自分が先手だったかと錯覚し、ふらふらと指してしまったことが何度かある、とか

 「将棋名勝負の全秘話全実話」(山田史生著、講談社プラスアルファ文庫)から紹介している。反則負けで多いのは二歩。駒台からほかの駒をつかんだつもりが、うっかり歩を、ということだろう

 先の先を読みながら秒とも戦うプロゆえの反則は、挙げるときりがない。詰めにいって打った桂馬が裏向きだったために負けた棋士がいる。角を一路ずれた升に動かして負けた棋士も

 おとといの女流王位戦第2局で石橋幸緒女流王位が反則負けになった。自分の歩を飛び越して角を敵陣で成った。「何が起きたのか自分でも分からなかった」という。なーに、しょげ返ることはない。反則負けの経験を持つ棋士には大山康晴十五世名人や中原誠永世十段らの名もある。

 春秋 西日本新聞 2009年10月16日
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世界で進行中「地デジ」テレビ画面の右上にある「アナログ」の文字表示・・・春秋 八葉蓮華

 テレビ画面の右上にある「アナログ」の文字表示が、局によっては濃く、局によっては大きくなった、ように思う。「買い替えはまだですか」とせかされる。買い替えるまではもっと濃く、大きくなるのか

 アナログの地上波放送は2011年7月に終了し、デジタル放送に切り替わる。あと2年を切った。視聴者に「アナログ」表示を気にさせること自体がカウントダウン効果を持つ。せかされている人は結構多いのではないか

 地上デジタル放送(地デジ)に切り替えるのは日本だけではない。世界中で進行中。米国はこの夏にデジタル放送に完全に移行した。完全移行の時期は、日本はアジアの中では早いほうらしい

 国際電気通信連合(ITU)は標準規格として3方式を承認している。米国方式、欧州方式と日本方式だ。承認された時期は日本方式が最も遅かった。開発に時間をかけた分「車など移動体での映像も鮮明」と聞く

 日米欧は世界各地で売り込みを競っている。ベネズエラ政府は今月初めに日本方式の採用を決定した。南米では日本方式が強い。3年前にブラジルが決めて先導し、今年になってペルー、アルゼンチン、チリが続いていた

 世界に誇れる日本の地デジ技術は、多種多様な情報を鮮明な映像で多彩に茶の間に送ってくれる。「アナログ」表示を濃くしたりするのもいいが、技術のPRにも、もっと目に見える形で力を入れてはどうだろう。

 春秋 西日本新聞 2009年10月15日
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思いやりや協調性「グッド・ルーザー」良き敗者が育ちにくい世の中に・・・春秋 八葉蓮華

 スポーツの秋に考えた-。スポーツマンシップと言うが、スポーツマンとは何か。フェアにプレーする人、がまず浮かぶ。それだけでは足りない

 「グッド・ルーザー(良き敗者)である人」と小欄で以前書いた。悔しさはぐっとこらえて勝者をたたえる。勝者も敗者のことを思っておごらない。そんな光景がスポーツの後味を良くする

 「勝っても負けても、相手を思いやる大きな心-。トップレベルの選手こそ、良き勝者であり、良き敗者であってほしい」。川淵三郎さんが日本サッカー協会の会長だった昨春、協会のホームページにコラムで書いていた

 国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷千春さんが先週、「グッド・ルーザーにならないといけない」と語っていた。夏季五輪招致レースで敗退した東京都の石原慎太郎知事を指してのことだった

 知事は帰国後「目に見えない政治的な動きがある。これは歴然としている」などと発言し、勝ったリオデジャネイロを怒らせた。関係者に謝罪した猪谷さんはこうも言った。「僕もぐっとこらえている。そうしないと次に(招致に)立つときに影響する」

 川淵さんのコラムの続き。「日本は良き敗者が育ちにくい世の中になってしまいました」。思いやりや協調性を自然にはぐくむ機会や場が減った昨今「その役割を果たせるのはスポーツなんじゃないか」とも。スポーツをする人だけに限った話ではない。

 春秋 西日本新聞 2009年10月14日
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時代の空気「核なき世界」への歩みが共鳴の輪を一層大きなものにしていく・・・春秋 八葉蓮華

 「三題噺(ばなし)」というのがある。寄席で客から題を三つ出してもらい、つなぎ合わせて一席の落語とする。酔っぱらい、芝浜、財布をつないで語った人情噺「芝浜」は古典落語の名作になった

 「人」「場所」「モノ」を基本とする三題噺は、200年ほど前の江戸時代に始められたという。明治、大正を経て昭和、平成と続いた世の中の、それぞれの時代の空気も題に映して語られてきた

 2009年を「オバマ」「広島・長崎」「オリンピック」で映す、というのはどうだろう。並べて書けるわけはすでに多くの人が知るところとなったが、08年まではこの三つをつないで語れる人はいなかった

 米国のオバマ大統領と広島・長崎については昨日の小欄でも触れた。オバマ氏が、成功はしなかったもののシカゴへの招致演説をした夏季五輪開催に、こんどは広島市と長崎市が共同で招致を検討するという

 「20年招致」を目指す。秋葉忠利広島市長と田上富久長崎市長が記者会見して発表した。両市長が会長と副会長を務める平和市長会議(世界の3千を超える都市が加盟)は「20年までの核兵器廃絶」を目標にしている

 被爆都市が発するメッセージが平和の祭典・五輪と共鳴し合い、オバマ大統領が主導する「核なき世界」への歩みが共鳴の輪を一層大きなものにしていく。そんな絵図を描きたくなる。以上、三題噺に絡めて書いた。招致が絡むから「おち」は要らない。

 春秋 西日本新聞 2009年10月12日
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困難な取り組みを後押し「ノーベル平和賞」核と温暖化は困難さでは群を抜く・・・春秋 八葉蓮華

 2009年はバラク・オバマ氏の年だった、ということになるのだろう。1月に米国初の黒人大統領に就任し、12月にはノーベル平和賞を受賞することが決まった

 4月にチェコのプラハで「核兵器なき世界を」と演説した。9月には最初のステップとしての決議案を国連で採択に導いた。地球温暖化対策での主導的取り組みも約束した。リーダーが代わればこうも変わる手本を示した

 数万発の核兵器が減り始めたわけではない。理想を語っただけ、とみる人もいる。一国の指導者が平和賞をもらうことに対する疑問の声も以前からある。それでも米大統領が選ばれた

 困難な取り組みを後押しするのはノーベル平和賞の形のひとつだ。これまで後押ししてきたテーマは民主化運動や貧困救済などだった。核と温暖化は困難さでは群を抜く。後押しのしがいも、されがいもある

 悩ましい問題も生じそう。世界はこれから「二人のオバマ氏」を見ていくことになる。たとえば、軍縮の段取りを語る若き米大統領と、対テロとはいえアフガニスタンで戦争を続ける国の指揮官、の図。平和賞を後押しする国際社会はこの図とどう折り合いをつけるのか

 2009年に絞っていえば、プラハでの演説を思い起こしたい。核爆弾を使った唯一の国としての道義的責任に触れていた。オバマ氏は11月に唯一の被爆国を訪問する。被爆地も訪れないと「オバマの年」は画竜点睛を欠く。

 春秋 西日本新聞 2009年10月11日
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生誕100年「古関裕而コセキユウジ」聴けばすぐに思い出す旋律ばかり・・・春秋 八葉蓮華

 1964(昭和39)年10月10日の青空が忘れられない。オリンピックの開会式を祝って東京の空を独占した青は「これぞ日本晴れ!」と思わせた

 国立競技場に流れた入場行進曲「オリンピック・マーチ」の晴れやかなメロディーも、列島津々浦々のテレビの前でみんなが胸に刻んだ。「あのころの私はどこで何々をしていた」「僕は…」の記憶がメロディーと今でも響き合う

 作曲した古関裕而さんの、今年は没後20年である。気持ちを沸き立たせる名人だった。「阪神タイガースの歌」(通称・六甲おろし)、早稲田大学の応援歌「紺(こん)碧(ぺき)の空」などで親しまれてきた

 コセキユウジの足跡は昭和史そのものだ。戦争の時代の「露営の歌」などを経て、戦後の「とんがり帽子」をはじめ、「長崎の鐘」や「君の名は」「高原列車は行く」と続く歌謡曲は、敗戦から再出発した日本の足跡と重なる

 今年は生誕100年でもある。東北の福島市の呉服屋に生まれた。曲作りは10代前半から独学で勉強した。ポケットにはいつもハーモニカを持っていたという。21歳で上京し22歳で「紺碧の空」を作った。日本人の情感を音符で自在に編んでいった

 NHKのスポーツ中継の冒頭に流れる「スポーツショー行進曲」や、ラジオ「ひるのいこい」のテーマ曲などは現在でも聴ける。聴けばすぐに思い出す旋律ばかり。残した作品群を見渡せば、青空が似合う曲が多いことに気づく。

 春秋 西日本新聞 2009年10月10日
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40年「すぐやる課」市民のために役立つ人のいる所・・・春秋 八葉蓮華

 小社の社員には千葉県松戸市に住んだことがある人が少なくない。東京支社に転勤した人の社宅が、東京都葛飾区の隣の松戸にある

 「すぐやる課」で知られた松戸市役所は社宅から歩いていける。住民票などを取りによく行った。入り口のホールに入ると「松戸市民のために役立つ人のいる所」と書かれているのが目に入った

 「すぐやる課」ができたのは1969(昭和44)年10月6日。丸40年のきのう記念イベントが行われた。40年前といえば、住民の要望がたらい回しにされる「お役所仕事」への批判が各地で高まっていたころでもある

 受理した内容は当初は道路補修など土木関係が多かった。最近はスズメバチなどの巣の駆除が多い。傷ついた小鳥を保護したので何とかして、というようなのも飛び込む。2008年度は課員12人で3676件に対応した

 市長になった年につくった松本清さん(1973年没)は言った。「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやります」。松本さんは薬チェーン店の創業者としても知られる。企業経営は自治体経営にも通じるのだろう

 「すぐやる課」に倣った市や町が一時は300以上を数えた。その多くは役所スリム化の対象になったようだ。近年は松戸市に視察にやってくる自治体関係者が再び増えてきた、とも聞く。「平成の大合併」で小回りが利きにくい自治体が増えたのかもしれない。

 春秋 西日本新聞 2009年10月7日
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さようなら90番「あぶさん」ホークスにとってただの漫画の主人公というだけにとどまらない・・・春秋 八葉蓮華

 福岡ソフトバンクホークスの背番号「50」は摂津投手、「52」は川崎内野手、「70」は田上捕手…。数字が大きな人気選手を挙げてみた。そこで問題。「90」は誰でしょう

 答えは景浦安武(かげうらやすたけ)選手。野球漫画「あぶさん」の主人公だ。「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されてきた。九州では6日発売の873話のタイトルは「さようなら90番」。現役を引退する

 あぶさんはホークスにとってただの漫画の主人公というだけにとどまらない。球団の歴史も映す。連載が開始された1973年は大阪が本拠地だった。88年に南海電鉄からダイエーに譲渡されて福岡に移り、親会社がソフトバンクに代わって現在に至る

 バットに酒を吹きかけて本塁打をかっ飛ばす男は、九州も似合った。現役は37年に及ぶ。ストーリーの多くは現実と絡み合った。王監督が退任したとき、自分も引退したい意思を伝えたが、王さんに慰留される場面もあった

 62歳。長い間ごくろうさまでした、ときょうのオリックス戦(ヤフードーム)後に球団は引退セレモニーを行う。作者の水島新司さんに秋山監督が花束を贈る予定。背番号「90」については永久欠番的な扱いにするそうだ。漫画の連載は続く

 ホークスの今季公式戦はきょうを含めて2試合だけ。来週はクライマックスシリーズが始まる。日本一を目指して気持ちを切らさずに戦うのが、あぶさんへの一番の贈り物になる。

 春秋 西日本新聞 2009年10月6日
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怪しい使われ方をしてもいい血税など1円もない、と確認することから日本の再生は始まる・・・春秋 八葉蓮華

 「1兆円」という単位を知ったのは、私事でいえば、子どものころに国の予算額を「1兆ヨイクニ(良い国)」と覚えたのが最初だった。1兆4192億円をそう習った

 現在の60分の1程度の予算で国を経営できた時代が半世紀前まであった。経済大国になった日本は年間売り上げが1兆円の企業を数多く生み、利益が1兆円の企業を生むに至った

 その間、銀行救済目的で1行で1兆円規模の公的資金が投入されたりした。「兆」が珍しくなくなった。それやこれやで、国の借金が700兆円だ800兆円だと聞かされてもだんだん驚かなくなった。まひしてしまった

 「1兆円がどれくらいの金か分かりまっか?」。住宅金融債権管理機構の社長だった時の中坊公平さんは、講演でそんな話もした。バブル崩壊後に各地で噴き出した不良債権が、兆の単位で語られ始めたころの話である

 「毎日100万円ずつ使うても、使いきるまでに3000年もかかりますねん」。都市国家(ポリス)を成立させた古代ギリシャにタイムマシンで行って使い始めたら、今ごろようやく金庫の底が見えてくる

 使うのが国だと様相が一変する。旧政権製の本年度補正予算について、新政権が「不要不急」と判断した事業総額が1兆円、2兆円と積み上がる。判断の適否は別の議論になるが、怪しい使われ方をしてもいい血税など1円もない、と確認することから日本の再生は始まる。

 春秋 西日本新聞 2009年10月5日
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リオデジャネイロ「南米初の五輪」東京ではなく、シカゴが最初に落選し、ホッとしたものの・・・春秋 八葉蓮華

 勝てないまでも「25票程度は固めた」と故八木祐四郎・日本オリンピック委員会(JOC)会長は話していたという。大阪が立候補した2008年夏季五輪開催都市を決める01年の国際オリンピック委員会(IOC)総会でのことだ

 1回目の投票で大阪が得たのは5都市中最下位の6票。しょげる陣営にIOC委員が次々に来て声をかける。「私は大阪に入れたのだが、残念」。そんなふうに言う委員が12人いた(東京新聞)

 八木さんは「人が信じられなくなった」とつぶやいたそうだ。同様の言葉が、シカゴの関係者から聞かれたかもしれない。オバマ夫妻に握手を求める委員が目立った、と伝えられる16年夏季大会開催都市決定総会でシカゴは最初に落選した

 最初に落選するのを恐れていた東京は、安(あん)堵(ど)したのもつかの間、数分後に行われた2回目の投票でシカゴに続いた。テレビ中継を見ながら思った。電子投票は事が淡々と進みすぎるのではないか

 投票から発表までが短い。次の投票もすぐに始まる。東京が1回目をクリアして取りあえずホッとしたものの、次へのハラハラドキドキに浸る間もなく2回目の結果を知らされた人もいるだろう

 リオデジャネイロに決まって再びホッとした人が少なくないはずだ。「南米初の五輪」は納得がいきやすい。日本とは縁が深いブラジルが、かつての日本と同じく五輪を機に大きな成長を獲得してくれれば、と思う。

 春秋 西日本新聞 2009年10月4日
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日常的に受ける恩恵「環境の21世紀」歴史的景観は国民の財産というべき公益・・・春秋 八葉蓮華

 「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」。きょうは十五夜、中秋の名月。十五夜お月さんがまん丸とは限らず、月齢の満月はあした

 名月も満月も古来、詩歌や物語の世界を含めて日本人の暮らしとともにあった。照らす景色が美しいほど月も映える。景勝地で見る月はいっそう味わい深い。山紫水明の地は列島各地にある

 江戸後期の儒学者頼山陽は、晩年の京都に持った書斎を「山紫水明処」と名づけた。同じ表現を、若いころ現在の広島県福山市・鞆(とも)の浦を訪れたときの印象をつづった書物に残している。絵のような景色がそう形容させた

 景色に仙人が酔った、と伝えられる仙酔島をはじめ、一帯は鞆公園の名で国の名勝に指定されている。その一角にあって、江戸期から瀬戸内海交通の要としてにぎわった往時をしのばせる鞆港に、おととい全国の視線が集まった

 広島県などが計画中の埋め立て・架橋を差し止める判決が広島地裁で出た。「景観から日常的に受ける恩恵が損なわれる」とする地元住民の主張を認めた。鞆の浦はアニメ映画「崖(がけ)の上のポニョ」の舞台のモデルにもなった

 20世紀の日本は開発で得る利益に目が行った。「環境の21世紀」は開発で損なわれる利益に目を向けさせる。「歴史的景観は国民の財産というべき公益」とまで言った判決は初めてだ。司法判断が時代に追いついた。鞆の浦で仰ぎ見る名月、満月は格別だろう。

 春秋 西日本新聞 2009年10月3日
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「3連敗後の4連勝」白地のままの扇子に込めた真っさらの気持ち・・・春秋 八葉蓮華

 将棋の深浦康市王位が「3連敗後の4連勝」で木村一基八段の挑戦を退け、3連覇を達成した。7大タイトル戦におけるカド番からの4連勝は、昨年、渡辺明竜王が防衛した時に記録したのに続き史上2人目

 長く誰もなし得なかった大逆転が、昨年と今年と続いた不思議を思う。囲碁では3人が計6回記録している、と先月の小欄で書いたが、16年ぶりに3人目が出たのは昨年夏だから不思議は募る

 何が大逆転劇を生んだのか、の答えは、がけっぷちに追い込まれて迎えた第4局にあることが多いようだ。深浦王位の場合はどうだったか。本紙将棋コーナーに現在掲載中の第4局の観戦記にそこのところも出てくる

 出身地・長崎県佐世保市で行われた第4局の前夜祭で王位はこう話したそうだ。「ここまでふがいない成績で、皆さんに顔向けできないが、これまでのことはすべて忘れ、初心に帰って頑張りたい」

 決意の表れとして「深浦はこの将棋に白扇で臨んでいた。真っ白な気持ちで盤に向かったのである」と観戦子。扇子には好きな言葉を書いて愛用する棋士が多い。深浦さんも「臥竜(がりょう)鳳(ほう)雛(すう)」などと書いた扇子を使用してきた

 白地のままの扇子に込めた真っさらの気持ちに、故郷の人たちが元気をいっぱい詰めてくれたのだろう。そう思いたくなる逆転の4連勝だった。初心を思い起こさせてもくれる古里は、ありがたきかな。人は皆ふるさとを持っている。

 春秋 西日本新聞 2009年10月2日
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一時停止、一定期間の停止を意味する「モラトリアム」終身刑創設を目指す・・・春秋 八葉蓮華

 カタカナ語は新聞ではできるだけ日本語に言い換える。訳語を添えて使うケースも増えた。このところ毎日のように見る「モラトリアム(返済猶予)」はその一つ

 亀井静香金融担当相がさかんに口にしている。持論の「中小企業向け融資などの返済猶予」構想を指す。猶予の内容をめぐっては鳩山内閣にはさまざまな意見があり、国民新党代表の亀井氏の構想通りにいくのは難しい

 一時停止、一定期間の停止を意味するモラトリアムは「核実験」や「遺伝子組み換え作物の輸入」でも使われてきた。日本でもっと登場していいものに「シ刑執行」のモラトリアムがある

 世界にはシ刑を廃止した国が多い。シ刑がある国に対し国連は執行停止要請を決議済み。視線は日本にも向くなか、シ
刑制度廃止論者の千葉景子氏が法相に就いたことで「モラトリアムのチャンス」とみる人が増えた

 シ刑執行停止の先にシ刑制度廃止をみている人たちだ。いまのままでは、シ刑は原則として2人以上をコロした場合、といった「基準」をめぐる論争が延々と続く。基準に沿った機械的なシ刑判決に裁判員を参加させていいのか

 亀井氏はシ刑廃止推進議員連盟の会長でもある。閣僚の一人福島瑞穂社民党党首も議連のメンバーだ。内閣としてはともかく、議連レベルで、終身刑創設を目指す議連と連携するのもいい。どちらも超党派だ。与野党の議員が一緒にやれるテーマは限られる。

 春秋 西日本新聞 2009年10月1日
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モンゴル帝国の創設者 チンギスハンの陵墓「?」4年に1度身内でお参りしてきた・・・春秋 八葉蓮華

 朝青龍や白鵬らの活躍がモンゴルを日本に近づけて久しい。銅やウラン、金など未開発の鉱物資源も豊富、と今月上旬に訪問した本紙記者はリポートしていた。両国の関係は今後ますます縮まっていくだろう

 もともと種々の意味で遠いようで近い国でもあった。よく知られる最初の関係は元寇(げんこう)か。元を生んだモンゴル帝国の創設者チンギスハンは「実は源義経だった」という伝説が信じられた時代もあった

 並べて書くのも何だが、昨年のアカデミー賞外国語映画賞の候補作になった「モンゴル」(モンゴル、ロシアなどの合作)は、若き日のチンギスハンを浅野忠信さんがモンゴル語で演じていた

 13世紀に築いた帝国は現在の中国からロシアなどに至る。空前のスケールで世界地図を塗り替えた最初の人物といっていい。生涯についての史料は少なく謎が多い。最大の謎は陵墓の所在だ。諸説あるものの不明

 きのうの本紙国際面に載った記事に「!」となった人がいるだろう。「?」も交じったかもしれない。34代末裔(まつえい)とされる80歳の女性が「陵墓は中国四川省カンゼ・チベット族自治州の山中の洞窟(どうくつ)内にあり、4年に1度身内でお参りしてきた」と証言した

 場所は口頭で伝承してきたそうだ。ミイラ状態で保存され、財宝も一緒、と続く証言もさすがにスケールが大きい。中国の関係部門は調査を開始した。「!」の数が増えたら、世界史上の謎の一つが解ける。

 春秋 西日本新聞 2009年9月30日
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「あんたが大将なんだから!」首相の言葉が軽くなっていったのは、あのころから・・・春秋 八葉蓮華

 そんなこともあったなあ、と思いながら、テレビ報道番組の映像を懐かしく見た。9年しかたっていないのに昔のことのようにも思われる

 「あんたが大将なんだから! ダメだ!」。国会に向かおうとする自民党・加藤派会長の加藤紘一氏を引き留めた谷垣禎一氏は、その一件で名を上げた。野党提出の内閣不信任案に賛成しようとした「加藤の乱」の一幕

 派閥の総会で涙ながらに説得した谷垣氏と、無念の表情で立ちつくす加藤氏の姿は、芝居の一シーンでも見ているかのようだった。谷垣氏のことを語る際にはあのときの映像と「大将なんだから!」が欠かせない

 思えば、政界は役者も生んだ。せりふと一緒に思い出す人が少なくない。元首相では、巷間(こうかん)伝えられる池田勇人氏の「貧乏人は麦を食え」、佐藤栄作氏の「栄ちゃんと呼ばれたい」が有名。佐藤氏に「総理は財界の男めかけだ」とかみついた青島幸男参院議員も浮かぶ

 「加藤の乱」は森喜朗内閣に対する反乱だった。森氏は失言や問題発言の多いことでも知られた。政権末期には官邸詰めの記者に「バカなことを言うな。バカって書いとけ」とまで言った。首相の言葉が軽くなっていったのは、あのころからだ

 野党に転落した自民党の新総裁に谷垣氏が選出された。二大政党の一つを名乗るにふさわしい党への再生の道は険しく、任は重い。「大将」の言葉の重みを取り戻すのが最初の仕事になる。

 春秋 西日本新聞 2009年9月29日
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「ここはどこ?」かじ取り役と乗組員は気持ちを一つにしないと到着先は保証されない・・・春秋 八葉蓮華

 「政治主導」を掲げる民主党政権は、力こぶをつくりすぎたのか、最初に打ち出した各省事務次官らの記者会見原則禁止をめぐっては「そこまでやらなくても」の声が国民からも聞かれた

 過剰な力は徐々に抜けてくる。国土交通副大臣の一人、馬淵澄夫氏は24日の就任あいさつで、ゼネコン勤務経験を振り返って「私は土木屋のはしくれ。今は同じ船に乗る同志として一緒に…」とやわめに切り出した

 かじ取り役と乗組員は気持ちを一つにしないと到着先は保証されない。日本丸の場合は政治家が官僚にすべて任せがちだった。気がついたときは「ここはどこ?」となる

 「民意を受けた高い見識で、専門集団である官僚を使いこなしてほしい。そういう政治家に官僚はついていく」。内閣官房副長官(事務担当)の在任記録を持つ佐賀県出身の古川貞二郎氏は最近、本紙にそう話した

 お手本は自民党にもいた。故・後藤田正晴氏だ。官房長官のとき内閣に新設された内政審議室などの幹部を前に5項目を訓示した。「省益を忘れ、国益を想(おも)え」「決定が下ったら従い、命令は実行せよ」…。幹部たちは「後藤田五訓」と呼んだ

 新政権が言う政治主導も、かみ砕けば五訓と重なる部分があろう。鋭い手腕から「かみそり」と呼ばれた後藤田氏は、切れ味を普段はおとぼけでくるんだりした。民主党も力こぶはほどほどにして事に当たるのが「使いこなす」早道だろう。

 春秋 西日本新聞 2009年9月28日
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