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「環境ニッポン」16年夏季五輪招致レースは各国指導者が乗り出しアピール・・・春秋 八葉蓮華

 五輪招致で国の指導者が最後に乗り出す光景が普通になったのは、2012年夏季大会のロンドン招致にブレア英首相(当時)が成功してからだ

 そのときの開催地決定の国際オリンピック委員会(IOC)総会投票日は、サミットと重なっていた。ならばとブレア氏は直前に乗り込んでIOC委員を口説いて回り、投票日はベッカム選手らが登壇した。有利とされたパリに逆転勝ちした

 14年冬季大会招致ではロシアのプーチン大統領(当時)が“主役”になった。不利が伝えられたソチを勝たせたのは、投票会場での英語とフランス語による演説だった。握手と記念撮影を求める列ができた

 16年夏季大会開催都市は来月2日コペンハーゲンでの総会で決まる。候補都市・国が送り込む予定なのは、マドリードのスペインが国王、リオデジャネイロのブラジルが大統領、シカゴの米国は大統領夫人…

 予想では南米初開催を目指すリオデジャネイロが有利、とか、いやシカゴだ、とか、東京が巻き返した、などと諸説飛び交う。米国はオバマ大統領を急きょ派遣するかたちにして票をさらう計算では、との憶測も交じる

 鳩山首相が出席の方向になった東京はここまで「環境」を売りにしてきた。出席できれば、首相は国連の舞台に続いて「環境ニッポン」をアピールできるが、さて…。招致レースは各国指導者が主役に加わったことで票の読みがいっそう難しくなった。

 春秋 西日本新聞 2009年9月27日
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ウサギが起訴されたら「かちかち山 模擬裁判」小学校6年生が裁判員・・・春秋 八葉蓮華

 残酷な場面がある民話、ハッピーエンドでない民話は、読んで聴かせる親も、聴く子も戸惑う。人形劇団などが来場した親子に「嫌いな民話は?」と尋ねたことがあった。一番多かったのは「かちかち山」

 親しいおばあさんをタヌキにコロされたウサギが仕返しをする話だ。柴(しば)刈りに誘い、柴に火をつけて大やけどを負わせる。薬と偽って辛子(からし)を渡す。疑わずに従うタヌキを、最後は泥舟に乗せて水シさせる

 作家の太宰治は防空壕(ごう)の中で5歳の娘に絵本を読んで聴かせた。娘は「タヌキさん、かわいそう」。言われるまでもなく太宰は「ウサギは執拗(しつよう)すぎる。一から十まで詭計(きけい)である」と思っていた

 古典や民話に題と筋を借りて自分の世界にするのを得意とした太宰は、娘の一言に想を得て、ウサギを美しくも冷酷な少女に、タヌキを少女に夢中の男に見立てた太宰版「カチカチ山」を書き、小説集「お伽草紙(とぎぞうし)」に収めた

 話が脇にそれた。ウサギがしたことに絞って続ける。起訴されたらどんな裁判になるだろう。この夏にかけて香川県、長崎県の小学校で「裁判員模擬裁判」が開かれた。長崎(壱岐市)では法テラス壱岐法律事務所が企画した

 どちらも6年生が裁判員役などを務めた。「タヌキもおばあさんをコロしている」「ウサギはかたきをとっただけ」「でも残酷すぎる」「仕返しは誰も喜ばない」…。感じたことを言い合ったあとの判決は懲役刑で一致した。

 春秋 西日本新聞 2009年9月25日
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「老人たちよ立ち上がろう」日本は政権交代という手術が何度か必要なほど重症・・・春秋 八葉蓮華

 ホッとしたら少し疲れが出たという。「飄々(ひょうひょう)としているつもりでしたが、あちこちに、かなり力が入っていたのでしょう」と、なだいなださんが自身のホームページにつづっている

 作家のなださんが6年前、74歳のときにインターネット上で旗揚げした仮想政党「老人党」は多くの人の知るところとなった。「政権交代」としていた目標のひとつを「現政権がより良い政治をするよう監視する」に変更した

 老人、弱者をないがしろにする政治を根っこから変えよう、とネット上のやりとりを通して主張してきた。取りあえず自公政権には退場してもらう。すべてはそこから始まる。そう考えてきた

 もう4代前になった小泉政権が言いだした構造改革に「弱者切り捨て」のにおいを感じたのがきっかけだった。年金先細りや医療費負担増に怒り「老人たちよ立ち上がろう」と呼びかけて党はできた

 年齢制限のようなややこしいものはない。老人党を名乗った人が党員だ。年金不安などは高齢者だけの問題ではないからひそかにすそ野を広げ、総選挙でも小さからぬパワーを発揮したと思われる

 民主党内閣は後期高齢者医療制度の廃止も明言した。精神科医でもあるなださんは、日本は政権交代という手術が何度か必要なほど重症、と診てきた。二度目のことは今はさておき、伍(ご)していけるだけの復元力が自民党にあるのかどうか、老人党ならずとも心配になってくる。

 春秋 西日本新聞 2009年9月22日
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「話」という字のどこかに点を書き加えて「てんで話にならない」・・・春秋 八葉蓮華

 大刀洗平和記念館(福岡県筑前町)が完成、と先日の本紙にあった。戦時中に旧陸軍大刀洗飛行場から鹿児島・知覧などに向かった特攻隊員の手紙を含む収集資料が、来月3日から公開される

 「大刀洗」の「大」に目が行った。「太」の「太刀洗」もよく見るような気がする。調べてみると、甘木鉄道の駅が「太刀洗駅」だった。ちなみに自治体名では筑前町の隣に「大刀洗町」がある

 「大」と「太」の表記は、同じ福岡県内の「大宰府」と「太宰府」についてもいえる。いにしえの役所名は「大宰府」、市名、天満宮名は「太宰府」を使う。平安時代末ごろから「太」表記が増えたという

 大宰府と太宰府が出てくる話を小欄で書いたとき、遠方の方から「点が抜けているのでは?」と電話をいただいたことがある。漢字は点ひとつでも悩ましい。「話」という字のどこかに点を書き加えて「てんで話にならない」と読ませるトンチもあるほどだ

 話を戻そう。たち、は広辞苑によると大刀、太刀の両方を書くが、「古く用いられた直刀は大刀で、平安時代以後は太刀」ともある。たちあらい、の地名は南北朝時代の合戦で武将が刀を洗ったことに由来するから…

 辞書に従えば太刀洗となる。明治の市町村制施行では「太刀洗村」で申請された。官報には「大刀洗村」と掲載されて今の地名に至る。当時の官庁のお役人が「点を付け忘れた」というオチがつくそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年9月20日
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いつになったら分かるのだろう「花はどこへ行った」21世紀でも歌い継がれている・・・春秋 八葉蓮華

 私事ながら中学・高校のころに覚えた米国発の曲は“教材”にもなった。「花はどこへ行った」もそうだった

 動作や状態の完了などを表す「現在完了形」というのが多く出てくる、と英文法の話をするのが目的ではない。歌詞は「花はどこへ行った?」「娘たちが摘んだ」で始まり、「娘はどこに行った?」「若い男たちのもとに」と続く

 「花→娘→若い男」の後は、同様の問い方と答え方で「若い男→兵士→墓地」と続いていく。そして、墓地は花で覆われ…で終わる。最初の「花はどこへ?」に戻れば終わらない。そういう“作り”になっている

 60年代に流行し始めたフォークソングの代表曲のひとつになった。聴くだけでなく歌う市民の輪も世界中に広がっていった。背景に米国が始めたベトナム戦争があることも、この曲を含む反戦歌を通して知った

 作詞作曲したのはフォーク歌手のピート・シーガーさん。日本ではピーター・ポール&マリー(PP&M)の歌がよく流れた。ベトナム戦争後も米国は中東などで戦争を続け、「花はどこへ行った」は21世紀でも歌い継がれている

 歌い継いだPP&Mの女性メンバー、マリー・トラバースさんが先日亡くなった。72歳だった。あの曲ではこんな歌詞も繰り返される。〈いつになったら分かるのだろう〉。未来形が現在完了形に変わる日は来るのか。「希望を持って歌い続ければ」とマリーさんは話していた。

 春秋 西日本新聞 2009年9月19日
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賀川豊彦「死線を越えて」貧民救済、協同組合運動などに尽くした生涯に光を当て直す・・・春秋 八葉蓮華

 日本が維新後の近代化を40余年ひた走った1909(明治42)年、21歳の青年が神戸の貧民街に移り住んだ。貧しい人々のために生きようとした

 キリスト教社会運動家として知られる賀川豊彦の若き日だった。それから100年になる。貧民救済、協同組合運動などに尽くした生涯に光を当て直す本の出版が今年は相次いだ

 30代で書いた「シ線を越えて」の復刻本も交じる。この自伝的小説は戦前400万部のベストセラーになった。賀川は幼いころ両親をなくし、孤独な少年期に洗礼を受けている。貧民街での活動は、肺結核で長くは生きられそうにないと思って決めた

 「シ線を越えて」は、その後の著書ともども翻訳され、海外でも知られた。欧米では講演活動も行い、とくに北欧で高い評価を得た。ノーベル平和賞の候補になった時はシュバイツァーが支持を表明した(今春発行の季刊誌「at」15号、賀川豊彦特集、太田出版)

 平和賞候補になったのは50年代だ。少し前の47、48年にはノーベル文学賞の候補にもなっていたことが、ノーベル財団が先日インターネット上で公開した資料で分かった。公開できる年数に達したという

 「シ線を越えて」などの反響の大きさを物語る。日本人で文学賞を受賞したのは68年の川端康成、94年の大江健三郎さんの2人しかいない。職業的作家ではない人が候補になっていたことに驚く。文学って何だろう、とも思う。

 春秋 西日本新聞 2009年9月18日
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「オールスター内閣」政権交代に一役買って知名度も高い政策通、論客らを配して、門出を飾る・・・春秋 八葉蓮華

 映画が娯楽の王様だったころ、邦画界では時々「○周年記念」などと銘打った「オールスター」映画を製作してファンを楽しませた。豪華キャストの忠臣蔵などを思い出す

 時代劇全盛期の東映でいうなら、片岡千恵蔵や中村(萬屋)錦之助らスター俳優が総出演していた。それでも配役は難しくはなかったという。人気に経験を加味した格に応じた役柄が、おのずから用意されるからだ

 格は歳月をかけて形成されるから、ファンの見方ともあらかた一致する。配役を見たファンをがっかりさせるようでは興行の成功はおぼつかない。映画の冒頭に流れる配役を見ながらワクワクしたことも懐かしい思い出だ

 きょう発足する鳩山内閣にもどこか通じそう。「オールスター内閣」を意識したとされる。政権交代に一役買って知名度も高い政策通、論客らを配して政権党としての門出を飾るのは、民主党に票を投じた国民も望むところだろう

 民主党には各世代のスター議員が少なくない。「閣僚ポストが足りない」。鳩山氏周辺からはそんな声も聞かれた。うれしい悲鳴ばかりではなかった。寄り合い所帯から出発した党ゆえの悩ましさもあったとか

 なにはともあれ政権公約を実現していくにふさわしい顔触れが求められる。新政権誕生を強烈に印象づける清新さもないといけない。「鳩山オールスター内閣」の姿はこの朝刊が伝えているはずだ。あなたのワクワク度は?

 春秋 西日本新聞 2009年9月16日
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イチロー選手に破られていない安打の記録挑戦は孤高の領域に入っていく・・・春秋 八葉蓮華

 シアトル・マリナーズと対戦するチームは「イチロー封じ」を時々話し合う。ある投手は冗談まじりに提案した。「ど真ん中に投げる、ってのはどうだろう」

 きわどいコースを狙うだけでは効果は薄いことをみんな知っている。それにしても、なぜど真ん中なのか。いわく「どう打とうかと一瞬頭で考えさせるんだよ。難しい球をヒットにする方法は彼の体が知っているからね」

 機械のようにヒットを生産するイチロー選手に「前人未到の9年連続200安打」が加わった。安打製造機のライバル、デレク・ジーター選手でも3年連続が最高の200安打を、米国で一度も割ったことがない

 ウィリー・キーラーも持っていた8年連続は100年以上前に作られた。ファウルはストライクとカウントされなかった時代の記録らしい。草創期の伝説の名選手を、日本人選手が米国民に思い出させた

 この先どこまで記録を伸ばせるか。機械ではないから体との相談になる。来月で36歳だ。35歳から最も多く打ったのはピート・ローズ選手で、45歳までに1709安打を放った。通算4256安打という大記録も持つ

 9年前に挑戦し始めたイチロー選手に破られていない安打の記録は限られてきた。挑戦は孤高の領域に入っていく。マリナーズの監督のこんな見方を紹介しておく。「35歳なのに25歳のようにプレーしている。50歳までプレーしたいと思っているようだね」

 春秋 西日本新聞 2009年9月15日
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3連敗後の3連勝「7番勝負」第7局が待ち遠しい・・・春秋 八葉蓮華

 棋士の晴れ舞台は「7番勝負」だ。囲碁・将棋の公式タイトル戦は先に4勝したほうが制する。勝ったり負けたりでしのぎを削るケースが多い

 あまり見られないのが3連敗後の4連勝だ。囲碁では羽根直樹さんが昨年夏の本因坊奪取で記録したのが3人目、6回目だった。趙治勲さんが3回、林海峰さんが2回記録している。趙さんは自分が喫したこともある

 スポーツの世界ではプロ野球の日本シリーズが囲碁・将棋と同じ“7戦4勝制”で争われる。3連敗4連勝でのシリーズ制覇は1958年の西鉄が第1号。その後西武と巨人が続いた

 盤上の戦いに話を戻す。将棋も、と思って調べてみると違っていた。渡辺明竜王が昨年末に防衛した時が最初だった。勝ち負けが三つずつ続くこと自体がそれまで2回しかなかったという。米長邦雄さんらがあと一歩で逸している

 先週第6局が終わった将棋王位戦はどうか。深浦康市王位が木村一基八段に3連敗した後3連勝した。この人、一昨年も昨年も羽生善治さんを相手に形は違うが第7局まで戦い、王位を奪って防衛した。めったに見られぬ形での3連覇を目指す

 タイトル戦は各地を巡る。今回は長崎県佐世保での第4局に勝って流れを変えた。佐世保は出身地だ。「タイトルを九州に」と言って王位になった深浦さんのように郷土への気持ちを前面に出して戦う棋士は珍しい。今月29、30日の第7局が待ち遠しい。

 春秋 西日本新聞 2009年9月14日
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元気なお年寄りがたくさんいて、子どもたちの元気な声もほかの土地より多く・・・春秋 八葉蓮華

 100歳以上の高齢者数を人口10万人当たりで見ると都道府県別では沖縄県が1位、と厚労省が一昨日発表した。近年の平均寿命の統計で見ても沖縄は女性がずっと1位を占めている

 「長寿」の沖縄は「子どもの人口比率が日本一の県」としても知られる。総務省が今年5月に発表した人口推計によると、都道府県別の人口に占める15歳未満の子どもの割合(昨年10月時点)は沖縄が17・9%でトップ

 元気なお年寄りがたくさんいて、子どもたちの元気な声もほかの土地より多く聞くことができる。そんな沖縄に、テレビ西日本(福岡市)が制作した「日本列島―元気に出会う旅」で会える

 にぎやかなお宅にカメラがおじゃまする。上は11歳から、下は「アンパンマンになりたい」と言う3歳までの5人姉妹がいる。おじいちゃんの三(さん)線(しん)とひいおじいちゃんの歌で踊ったりもする。のんびりした自然に抱かれた4世代家族の笑顔がまぶしい

 番組は、お笑いコンビのキャイ―ンがタレントと合流しながら三重県と北海道も巡る。志摩では漁に生きる夫婦を通して、帯広では農耕馬を使った「ばんえい競馬」で頑張る若者を通して、列島各地の元気を紹介する

 放送はきょう午後4時5分からフジ系列で。沖縄の訪問先は人口300人ほどの竹富島。「星砂の浜」でも知られるこの小さな島には、島の子たちみんなから「おばあ」と呼ばれる元気なお年寄りもいるそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年9月13日
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献血運搬車70台目を寄贈「大鵬号」現役を引退した時以上に感無量・・・春秋 八葉蓮華

 子どもが好きなものとして「巨人、大鵬、卵焼き」と並べて言った時代が昭和にあった。大相撲を代表した横綱大鵬は戦後最強とも評される

 大人を含め、ファンかどうかも別にして、幕内優勝が歴代1位(32回)の大鵬の名を知らない人はいなかった。そんな大横綱が、現役時代からずっと土俵の外であることを続けていたことを知る人は、それほど多くはない

 優勝回数を重ねていた1969(昭和44)年に始めている。献血された血液を医療機関に届ける献血運搬車が足りないと聞いて、年に1、2台、日本赤十字社(東京)に寄贈してきた。脳梗(こう)塞(そく)で倒れた2年間を除いて毎年続けてきた

 苦労して力士になった本名・納谷幸喜さんは巡業先でファンから励まされて強くなった。それを忘れずに精進した。「恩返し」がしたい。その思いが結婚を機に一層膨らみ、社会が必要とするものの寄贈を思い立った

 寄贈した69台は「大鵬号」の名で全都道府県に配備され、各地の赤十字血液センターなどで活躍してきた。今も12台が活躍中。日赤によると69台の総走行距離は約660万キロに上り、地球165周分

 先日、70台目を寄贈した。来年70歳を迎えることもあり、節目の今回が最後という。東京での贈呈式に車いすで出席した納谷さんは「現役を引退した時以上に感無量」と話していた。感慨を新たに「相撲社会に入ったおかげでこういうこともできました」とも。

 春秋 西日本新聞 2009年9月12日
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「夢は一つになる」物事を進めることをあきらめず、時代の歯車を一つずつ動かしていく・・・春秋 八葉蓮華

 昨夏、米国の民主党大会で大統領候補に指名されたオバマ氏は「夢は一つになる」と演説した。オバマ氏が2歳だった1963年夏に、同じ黒人のキング牧師が演説した有名な「私には夢がある」に重ねていた

 それからだ、人種差別撤廃を求める公民権運動が全米に広がったのは-。「フリーダム・サマー」(自由の夏)と呼ばれた64年夏、米南部ミシシッピ州の田舎町で若い運動家3人が行方不明となり、サツ害されて見つかった

 88年に公開された米映画「ミシシッピー・バーニング」で広く知られた。白人優越主義者の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)の犯行だった。元幹部が2005年にサツ人罪で逮捕され有罪になっている

 米国で初めて黒人大統領が就任した2009年は、あの事件が起きたミシシッピ州フィラデルフィアで黒人市長も誕生させていた(日本では「町長」と報じた新聞もある)。5月のことだった

 53歳の新市長ジェームズ・ヤングさんは、同じ民主党の現職(白人)に小差で勝った。フィラデルフィアの人口は約7300人で、6割近くが白人という。白人が多数を占める都市での黒人市長は極めて珍しい(毎日新聞)

 人種差別を象徴した事件での執念の捜査もそうだが、時間がかかっても物事を進めることをあきらめず、時代の歯車を一つずつ動かしていく。こういう話を輪郭にして語るときアメリカという国はまぶしく映る。

 春秋 西日本新聞 2009年9月10日
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政治主導、脱官僚依存「国家戦略局」100日間のハネムーン、少しは長い目で見守りたい・・・春秋 八葉蓮華

 米政権の船出時には「100日間のハネムーン(蜜月)」がある。オバマ大統領が就任したときにも聞いた。期間中はメディアは新政権への厳しい批判を控えるのが慣例とされている

 日本ではどうだろう。半世紀余も自民党の天下がほぼ続いてきたから、首相が代わったくらいでは激変があるはずもなく、温かく見守る必要性は薄かった。民主党が政権をもぎ取った今回はどうか

 「二重権力では?」との報道が多い。衆院選挙を大勝に導いた小沢一郎氏を幹事長に据える人事を指している。「蜜月」は日本にはなじまないのか、それとも、民主党が内包した問題が大きいのか

 せんさくをよそに鳩山民主党は、党務は幹事長に任せて内閣のスタートダッシュに専念する作戦のようだ。熱しやすく冷めやすい、とされる国民性を意識するまでもなく、おっとり構えた船出は前途多難を招く

 船上の旗には「脱官僚依存」「政治主導」と書かれている。予算や外交などの骨格を決める首相直属の「国家戦略局」を新設する。「行政刷新会議」「閣僚委員会」も新設し、霞が関には政治家を100人送り込む、とにぎやか

 英国をモデルにした部分が多いという。6月に英議会を視察した菅直人氏が、要の国家戦略局担当相に就く。英国に倣え、には先例がある。党首討論だ。日本でも根づいたかどうかは意見が分かれる。政治主導のほうはいかに。少しは長い目で見守りたい。

 春秋 西日本新聞 2009年9月9日
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「日本人の評判記」新しいものを取り入れるとき、古いものは捨てられる・・・春秋 八葉蓮華

 宣教師のザビエル、医師で博物学者のシーボルト、雑誌記者のハーン…。海を渡ってやってきた東洋の島国日本と日本人が好きになった人たちだ

 心のかたちや、四季豊かな自然と精神風景が紡ぐ文化に魅せられた人が多い。魅せられ方が尋常でなかった人もいる。ハーンは庶民の暮らしに引かれ、小泉八雲と名前も変えて日本人に同化した

 ハーンが海外に発信した「美しい国」にあこがれて来日した人に、理論物理学者のアインシュタインや映画人のチャプリンがいる。チャプリンは第2次大戦をはさんで4度も訪日した

 「世界史が伝える日本人の評判記」(中西輝政・監修、中経の文庫)には20人近い先人の印象記が収めてある。いまも健在な人もいる。昨年11月に100歳になったレビストロースさん。20世紀を代表する文化人類学者、思想家、哲学者だ

 「知の巨人」と称されるレビストロースさんは、1986年に来日して講義を行った。「日本から学ぶもの」として新旧を共存させる能力を挙げていた。新しいものを取り入れるとき西洋では古いものは総じて捨てられるから、驚くべき能力に映るという

 共存能力の劣化がいわれ始めて随分になる。チャプリンは「日本がいつまで西洋文明のビールスに感染しないでいられるかは、時間の問題だ」と自伝に書き残した。“日本人の評判記”に登場してほしい著名人を、この先どれだけ増やしていけるだろう。

 春秋 西日本新聞 2009年9月7日
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女子種目の勝利者が「男では?」と疑われることがまれにある・・・春秋 八葉蓮華

 スポーツの女子種目の勝利者が「男では?」と疑われることがまれにある。先月の世界陸上・トラック競技でも報じられた。反対に男子競技の勝利者が女性と分かってメダルをはく奪されたことがあったという

 1959年、米ニューヨーク州での州柔道選手権団体戦でそれは起きた。はく奪されたのは優勝チームの一員ラスティ・カノコギさん。メンバーの一人が負傷したため、短髪で大柄のラスティさんが代役を務めて勝った

 スポーツキャスター長田渚左さんがRKBラジオの「中西一清スタミナラジオ」という番組のなかで紹介していた。くだんの大会に性別規定はなく、女子柔道選手はほとんどいなかった時代の話

 主催者側が先月、74歳のラスティさんに半世紀ぶりにメダルを返還した、と話は続く。「女性だからと、なぜ罰を?」と悔しさをバネに女子柔道界のために尽くしてきたラスティさんの一言がいい。「間違いを正すのに遅すぎることはない」

 92年のバルセロナ五輪から実現した女子柔道の正式種目入りは、この人の尽力を抜きには語れないそうだ。各国での署名集めでも、国際オリンピック委員会(IOC)との長い交渉でも先頭に立った

 夫で熊本県出身の鹿子木量平さんはニューヨークで道場を営む。同じ熊本出身の「世界のヤマシタ」山下泰裕さんとも親交があるラスティさんは、世界中の柔道関係者から「女子柔道の母」と呼ばれている。

 春秋 西日本新聞 2009年9月6日
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行き過ぎた米国流「同盟国」東アジア諸国との共生の道も探るのは自然な態度・・・春秋 八葉蓮華

 「イラク戦争の失敗と、米国流の市場原理主義が生んだ金融危機は、米国主導のグローバリズムが終わりつつあることを示唆している」

 政治経済を勉強中の学生がそんなリポートを提出したとする。終わりつつあるかどうかは別にして、バツを付けられることはまずない。「行き過ぎた米国流」に対する批判は米国以外のほとんどの国で聞くことができる

 冒頭に引用したのは鳩山由紀夫民主党代表が書いた論文の一部要旨だ。代表個人のホームページに載せていたのを、政権交代が決まる数日前に米紙電子版が転載し、米側を「反米的!」と怒らせるところとなった

 論文は日本の「アジア重視」にも言及している。21世紀を見渡して特に東アジア諸国との共生の道も探るのは自然な態度と思われるが、それもいけなかったらしい。政権公約に掲げた「対等な日米同盟の構築」を「何それ?」と言わせる空気も生んだ

 日本は「対等な同盟国」ではなかったことを今回の一連の反応は示唆している、と見るのは見すぎか。「チェンジ」を掲げる大統領を持った国の、広がったであろう度量に皮肉をまぶして期待するのもせんないことか

 過剰反応の米国に対して「実はあのその…」と釈明に追われたのもどうかと思う。近く首相になる民主党代表はデンと構えたほうがいい。「日米同盟を軸としつつアジアでも」と新政権の絵図面を堂々と示すことが対等な関係に通じる。

 春秋 西日本新聞 2009年9月5日
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よく来たなまあ座れよと落書きが「トイレ川柳」掃除も姿勢もラクだから・・・春秋 八葉蓮華

 〈トイレでのアイデアながら社長賞〉。第4回「トイレ川柳」(北九州市の衛生陶器メーカーTOTO主催)の入賞作品から拾った

 五七五ではないが〈紙尽きてひとり〉も秀逸。「咳(せき)をしても一人」と詠んだ尾崎放哉の自由律俳句を連想させ、川柳もなかなか味わい深い。趣を変えて〈おきばりやす便秘に響く京言葉〉などというのも

 会社の男子トイレでしか見られない光景に〈連れションで会議の議論再燃す〉がある。アイデアが種々浮かぶ空間は臨時の会議室にもなる。再燃した議論や情報に個室で耳を澄ます人もいたりして、トイレ模様はさまざま

 さまざまといえば、「?」となったのは〈男なら立ってしようぜうち以外〉。自宅以外では小用は立ってしようぜと、この作者は言っている。自宅でも会社でも小用を「座って」する人が増えているらしい

 家庭のトイレは集合住宅では洋式が一つだけのところが多い。5年前にTOTOが20代以上の男性に自宅での小用スタイルを尋ねたところ、4人に1人が「洋式に座って」と回答していた(毎日新聞)。理由は「掃除も姿勢もラクだから」。「座って」派が今は増えたことだろう

 会社でも「小用も座って」となると、別の“風景”が見えてくる。知恵を出せ企画書を出せと何かとうるさい上司から逃れたいときは誰にだってある。〈ため息を出しに来ました社のトイレ〉〈よく来たなまあ座れよと落書きが〉

 春秋 西日本新聞 2009年9月4日
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各地から寄せられた「頑張れ」タイガがいなくなった・・・春秋 八葉蓮華

 衆院選に向けての話題で半ば占められていた先月下旬の本紙朝刊に、北海道釧路市の釧路市動物園で1頭のアムールトラがシんだという小さな記事があった

 タイガという名前の1歳の雄だった。閉園後にタイガの部屋から何かが倒れるような音がしたので飼育員らが駆けつけると、もがき苦しんでいた。食事中に肉片がのどに詰まって窒息シしたらしい

 雌のココアと一緒に昨年5月、同じ動物園で生まれた。共に四肢が湾曲するなどの障害があった。歩けるようになりそうにはなかったが、懸命な飼育もあって走れるまでになった。1歳になったころに、この欄で紹介した

 きょうだいとも生まれたときは体が冷たくて仮死状態だった。体を温め、ミルクを与えると飲んでくれた。生きようとする力を感じたと獣医師らは振り返る。子猫のようで1キロくらいしかなかった体重もタイガの場合は64キロになっていた

 体重がどんどん増える体を支えて歩くだけでも大変だったろう。脚を引きずって走り始めるころには、「頑張れ」と声をかけに来園する人が増えていた。元気になってくれてありがとう、などと書かれた子どもたちの手紙や募金も各地から寄せられた

 走り回って遊ぶきょうだいの様子は、動物園のホームページで日記風に見ることができた。じゃれ合うのが好きだった。何をするのも一緒だったタイガがいなくなったのでココアは寂しそうにしているそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年9月3日
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堅実に加えて「長寿」時代に合わせて変化する柔軟性・・・春秋 八葉蓮華

 「長寿企業」調査を興味深く読んだ。東京商工リサーチがこのほど発表した。創業100年を超える企業(各種法人など含む)は全国で2万1066社に上っている

 7年前の前回調査に比べて約5千社増えた。100年前は明治42年だから明治後期に創業した企業が多いことが分かる。大正以降の日本を繰り返し襲った不況を、それだけの数の企業が乗り越えたことも物語る。頼もしい

 宗教法人を除いて最古は、西暦578年に創業したとされる寺社建築工事の金剛組(大阪市)。聖徳太子が四天王寺を建立するために百済から招いた宮大工を始祖とするという。2006年に大手建設会社の傘下で再出発している

 同じく6世紀後半に創業した池坊華道会(京都市)が2番目に古い。8世紀初頭の山梨県西山温泉、兵庫県城崎温泉の旅館が続く。創業100年超を業種別で見ると、卸売・小売業、製造業、建設業の順に多い

 昨秋来「100年に一度」といわれる経済危機に日本は襲われた。いくつもの時代を生きた企業の知恵に学びたくなる。東商リサーチの分析は以下のごとし。知恵その1「身の丈に合った経営と従業員重視」、その2「家訓、社是に生きる」…

 本業重視の堅実経営に加えて「時代に合わせて変化する柔軟性も」と続く。翻って、創業ならぬ結党以来の“経営”危機にひんした自民党首脳幹部諸氏の胸に去来する反省も、かくや、と思われる。

 春秋 西日本新聞 2009年9月2日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

大きな変化を好まなかった国での「地殻変動」政権交代・・・春秋 八葉蓮華

 「日本買い」という言い方を久しぶりに耳にした。きのうの東京外為市場で飛び交った。日本の通貨・円を買う動きを指す。政権交代を好感してのことだ

 英メディアは「米国のオバマ現象に匹敵する歴史的な出来事」と報じた。米紙は、これまでは大きな変化を好まなかった国での「地殻変動」を驚きを持って伝えた。中国紙は「日本が『大王の旗』を変えた」と見出しに掲げた

 買われて高くなった円は“副作用”ももたらした。円高が進むにつれて東京株式市場の平均株価が下がった。きのうは株価も政権交代を好感し大きく値を上げて始まったのだが、「円高で嫌気がさした」と市場関係者

 通貨が買われて高くなることを、強くなるとも言う。自国通貨が強くなれば株価も上がるのが普通だろう。日本は違う。円高になると株安に動く。輸出主導型経済の泣きどころ、のようなもの

 外需(輸出)に頼らずにやっていける内需主導型経済への転換を、首相の私的諮問機関が提言して四半世紀近くが過ぎた。内需主導型は「円高歓迎」の経済といってもいい。円高のほうが外国製品を安く買ったりできるからだ

 景気が悪くなると大抵、内需拡大の話になる。なのに円高を歓迎する空気をつくれないままここまで来た。自国通貨が強くなることを喜ぶ日は来るのか。せめて「嫌がらない」国になるための構造改革も、忘れられかけた宿題として民主党に引き継がれる。

 春秋 西日本新聞 2009年9月1日
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利益最優先主義、マネー万能の風潮が、精神風土の土台も朽ちさせ始め・・・春秋 八葉蓮華

 遠目にはしゃれた造りに見えるが、近づくと壁にはひびが入って天井や柱は傾き土台も朽ち始めている-。日本という国をビルに例えてそう評するのは見当外れだろうか

 外観をしゃれて見せる設計も工法も欧米あたりからの借り物が多い。グローバリズムに名を借りた利益最優先主義が、持てる者と持たざる者との格差を拡大した。根っこにあるマネー万能の風潮が、精神風土の土台も朽ちさせ始めて久しい

 昨秋以来の雇用不安は米国発の金融危機が直接の原因だからさておく。働く場所がある人でも定年退職が近づくほどに年金の不安が増す。妻は家計簿をつけながら国の税金の無駄遣いに腹を立てる。こんな日本に誰がした

 国民生活に雨漏りなどが発生するたびに補修を重ね、巨額の補修費は借金で賄う従来手法は限界に近い。新築しよう。国を造る人たちを代えよう。国民の多くがそう決意したことを、衆院選の結果は物語る

 それにしても結果は一方的だった。大勝した民主党の新築設計図の骨格は政権公約に示されている。建て替えは土台造りから始まる。大黒柱も厳選したい。鳩山由紀夫代表が言う「友愛」は候補の一つ、とご祝儀代わりに言っておこう

 日本には五重塔など世界に誇れる木造建築がある。くぎを使わない。地震には強い。先人の知恵が生んだ木組みの柔構造が衝撃を吸収する。伝統に学んだ構造を兼ね備えた国に造り替えてもらいたい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月31日
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