カレンダー

07 | 2009/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

酒を飲んで運転した瞬間「悪魔のささやき」あんたは犯罪者・・・春秋 八葉蓮華

 悪魔とは何かと聞かれたら、どう答えますか。辞書には「残虐非道で、人に災いをもたらし、悪に誘い込む悪霊。また、そのような人間」(大辞泉)などとある

 エクソシスト(悪魔払い師)をタイトルにした米映画がかつてヒットした。新しいところでは4年前にエクソシストが講師を務める講座がローマで開講されて話題になった

 カトリック教会系の大学が開講した「悪魔払い講座」だ。本当に悪魔に取りつかれたのか、それとも精神的な問題か、を見分けられるようにするための講座だった。イタリアでは悪魔崇拝の風潮が広がっていた

 所変わって日本では「悪魔のささやき」に魂を売り渡す人が後を絶たない。悪魔はこうささやく。「あんたは酒には強いから大丈夫だ」「検問にひっかかるなんてめったにないし」…。酒を飲んで運転した瞬間に犯罪のドアを押す

 飲酒運転は犯罪であることを胸に刻んだ「福岡市内の幼児3人シ亡事故」から25日で3年が過ぎた。市民がこうべを垂れたきのう、ひき逃げ容疑で逮捕された福岡県警の警察官から酒気帯び運転基準値の4倍のアルコールが検出された。絶句

 昨年の飲酒運転摘発件数は福岡県内だけでも1800件を超え、280件余の飲酒運転事故が発生している。飲酒運転加害者らの多くが悪魔のささやきを聞いていたことは、安全運転教本などに詳しい。自分の内にすむ悪魔を追い払えない人は地獄を見る。

 春秋 西日本新聞 2009年8月26日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
スポンサーサイト

薬物汚染は急速に進行中「公共広告」人間やめますか・・・春秋 八葉蓮華

 「投げたらアカン」が流行語になったのは四半世紀前のこと。プロ野球300勝投手の鈴木啓示さんが青少年非行防止のキャンペーンCMで呼びかけていた

  子どものころにいじめられた経験があるプロボクサー辰吉丈一郎さんの「いじめ、許さん」も記憶に残る。いわゆる公共広告だ。大阪のおばちゃんたちが街の迷惑駐車をけたたましく告発した話題作を含め種々あった

 公共広告は1960年代に欧米で始まった。はじめは交通安全や公害問題などを手がけ、エイズ防止、麻薬撲滅などのキャンペーンが加わっていった。日本で始まったのは70年代。次のようなナレーションも忘れられない

 「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」。魔手はすぐそこまで忍び寄っている、と感じさせる作りが怖かった。「白い粉の恐怖」という言い方が列島を覆った80年代のことだった

  今年上半期の覚せい剤押収量は前年同期の5倍を超える。体をボロボロにしながら白い粉を求める常習者たち。予備軍の多さは最近の報道が伝えるところだ。清純派女優の酒井法子容疑者の逮捕にすそ野の広さを垣間見る

 若者の逮捕が絶えない麻薬にも同じことがいえる。一昨日は大麻で熊本の高校生が逮捕された。薬物汚染は急速に進行中。遊び感覚で手を染めようとする若者たちに「薬物やめますか? それとも…」式の公共広告をつくって、流行語になるくらいに広めたい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

生物学者の目から見た「人類の記録の限界」記録はどこまで・・・春秋 八葉蓮華

 陸上競技の華は100メートル。日本人にはマラソンもそうか。記録への挑戦も人気を支えてきた。走る距離が最も短い種目と最も長い種目の記録はどこまで伸びるのだろう。昨年末に米スタンフォード大のデニー教授の予測が加わった

 マラソンからいこう。男子は「2時間0分47秒」、女子は「2時間14分58秒」まで可能という。男子は2時間3分台に入り、じわり接近中。女子は2時間15分25秒の世界記録がすでに限界に近い

 デニー教授は生物学が専門だ。「競走馬は1970年代にピークに達した。人類の限界はまだ先で進化中」とみている。生物学者の目から見た「人類の記録の限界」はスポーツ専門誌ではなく生物学研究誌に掲載された

 100メートルについては女子は「10秒39」と計算していた。世界記録は10秒49。差は10分の1秒しかない。時間の問題かというと、違うらしい。ジョイナー選手の世界記録は21年前だ。この記録に近づくこと自体が難しい

 次は男子100メートル、教授が「9秒48」が限界と計算したときの世界記録は、ボルト選手が昨年夏の北京五輪で出した9秒69だった。同じ選手が先週、ベルリン世界陸上選手権で9秒58に伸ばした。1年で0・11秒縮めた

 人類が10秒の壁を破ったのは41年前。その後は10分の1秒縮めるのに約10年ずつ要してきた。ボルト選手が状況を変えた。生物学の教授は今ごろ限界計算のやり直しをしているかもしれない。

 春秋 西日本新聞 2009年8月24日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

悪石島慰霊碑、学童疎開船「対馬丸」が犠牲になった海域を望む・・・春秋 八葉蓮華

 ちょうど1カ月前の7月22日、日本中が日食に沸いた。皆既日食帯にある鹿児島県の悪石島は島の人口の5倍を超す400人近いツアー客でにぎわい、全国に報じられた

 ツアー客の中に、周囲12キロの島の西海岸にある慰霊碑まで行って手を合わせる人がいたことは、あまり知られていない。慰霊碑は、1418人(氏名判明分)が犠牲になった海域を望む場所に立っている

 島の北西約10キロの沖で、1944(昭和19)年8月22日、沖縄から九州に向かっていた学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦ボーフィン号の魚雷を浴びて沈没した。1800人近くが乗っていた。犠牲者のうち775人が学童だった

 沖縄戦に備えた疎開は古い元貨物船などを使って行われた。対馬丸は船団のなかで速度が一番遅いので狙われた。太平洋戦争で多くの艦船を沈めたボーフィン号は、今もハワイの真珠湾内で艦ごと記念館として公開されている

 対馬丸の生存者は、上陸した先で軍から「誰にも何も言うな」と命令された。船団を組んでいた船に乗っていた人たちにもかん口令が敷かれた。撃沈の事実が知られるようになったのは戦後しばらくたってからという

 語り継ごう、と沖縄県那覇市に2004年に対馬丸記念館ができた。悪石島の慰霊碑は40年以上前に悪石島小の先生たちが建て、歴史を教材にしてきた。児童は月に1回、碑の周りを清掃し、花を供えている。きょうは慰霊祭。

 春秋 西日本新聞 2009年8月22日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「世界最高齢の小学生」学校で学べる平和のありがたさ・・・春秋 八葉蓮華

 「世界最高齢の小学生」の話を昨年初めに小欄で書いた。先週「卒業まで2年を残して亡くなった」と報じられた。90歳になっていた

 ケニア人男性のキマニ・マルゲさんだ。ケニア西部のエルドレット郊外にある小学校に入学したのは5年前。小欄で書いた時は4年生で、そのころ国内では政治的混乱から各地で暴動が起き、学校に通えなくなっていた。今年に入って胃がんと分かった

 学校で学べる平和のありがたさを、過去の体験から知る一人だった。1950年代に英国からの独立闘争に戦士として参加している。英軍に拘束されて8年間収容所生活を送ったこともある

 小さいころは家が貧しくて学校に行けず、スワヒリ語の読み書きも、数え方も知らなかった。84歳のとき、政府が小学校教育を無料化したことを知った。「聖書を読みたい。お金の計算ができるようになりたい」

  ギネスブックが最高齢小学生と認定した当時の報道(朝日新聞)によると、制服がそろえられなくてすぐには入学できなかった。農作業のアルバイトをして買った。十数年前に妻に先立たれてからは牛と羊の世話をして暮らしていた

 一番に登校して予習をするのが常だった。児童会長も務め、暴動で学校に行けなくなったときは、平和のありがたさを話して聞かせた。昨年、共同通信の取材に「聖書を読めるようになった。大学を出て獣医師になりたい」と夢も語っていたそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年8月21日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「本格的な流行」恐れていた事態が現実になりつつある・・・春秋 八葉蓮華

 今月15日に「国内で初のシ者」が出た新型インフルエンザ犠牲者は、きのうで3人になった。春に日本に入ってきたウイルスは夏も深く静かに感染を広げていたようだ

 感染が始まってしばらくは「弱毒性」「症状は季節性インフルエンザと同じ」との声を多く聞いた。季節性のウイルスであれば沈静化するはずの真夏に突然キバをむいた。そんな感じにも映る

 亡くなった3人には何らかの基礎疾患があった。慢性呼吸器疾患や代謝性疾患(たとえば糖尿病)などの基礎疾患を抱える人が感染すると重症化しやすい、と前からいわれていた。恐れていた事態が現実になりつつあるということだ

 国立感染症研究所は今月3日からの1週間で約6万人が感染したと推計している。直後にお盆の大移動があった。感染の規模は拡大したと思われる。シ者が出たことと併せて厚生労働相は「本格的な流行」という表現も使った

 一人一人にできる対策を励行しよう。うがいを欠かさず手はせっけんでゴシゴシ洗う、などいくつかあった。怠りがちになっていたあれこれを思い出しつつ、対策の切り札になるワクチンはどうなったろう、とも思う

 10月にも接種が始まる。必要量は5300万人分とされるが、かなりの量を輸入で補う。WHOは各国に「妊婦や慢性疾患がある人などへの優先接種」を勧告している。ワクチン確保の見通しと接種の手順を日本政府から早く聞きたい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月20日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

韓国の民主化運動「南北融和」模索が続く・・・春秋 八葉蓮華

 一国のリーダーを経験した人は世界にあまたいる。リーダーになるまでに獄中生活を、それも不当な投獄生活を経験した人、となると限られる

 最初に浮かぶのは南アフリカのネルソン・マンデラ氏だろうか。同国初の黒人大統領に就く数年前までの27年間、往時の政府がとり続けたアパルトヘイト(人種隔離)に抵抗したため、投獄された

 韓国の元大統領・金大中氏が強いられた悲惨も世界は忘れない。民主化運動弾圧に対する抵抗が罪とされ、一度ならず逮捕された。投獄・自宅軟禁は約10年に及ぶ。交通事故を装った暗サツ工作に遭ったり、シ刑判決を受けたりした

 事故とシ刑判決にはさまれた拉致事件(1973年)も忘れられない。白昼の東京のホテルから当時の韓国中央情報部(KCIA)要員により韓国に拉致された。何度もシ線を越え、4度目の挑戦で大統領に選ばれた

 北朝鮮で初の南北首脳会談を実現した時は世界をうれしく驚かせた。経済協力を柱にした柔軟姿勢が、かたくなだった金正日総書記をテーブルに着かせた。イソップ物語にある「北風と太陽」の太陽に例えられたことを思い出す

 ノーベル平和賞を受賞したマンデラ氏は「民族融和の象徴」として、現在はユネスコ親善大使などを務めている。マンデラ氏から7年後にノーベル平和賞を受賞し、きのう訃報(ふほう)を聞いた金大中氏は、模索が続く「南北融和の象徴」として記憶されるだろう。

 春秋 西日本新聞 2009年8月19日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

衆院選が公示「ペンキ塗りたて、ご用心!」人間たちの生態を風刺もまぶして・・・春秋 八葉蓮華

 ホタルは「草に宿った月の光のひとしずく」などと描写したルナールの短文集「博物誌」は、動物たちの生態を詩的につづって飽きさせない。ユーモアにも富む。青いトカゲは「ペンキ塗りたて、ご用心!」(岩波文庫)

 これをもじって「青蛙(あおがえる) おのれもペンキ ぬりたてか」と一句詠んだのは芥川竜之介だ。芥川は箴言(しんげん)集「侏儒(しゅじゅ)の言葉」も残した。人間たちの生態を風刺もまぶして描写した、といっていい

 話が混雑して恐縮だが、箴言集といえば、芥川がいち早く紹介したビアス著「悪魔の辞典」が有名。この本では、たとえば「いんちき」というものを「政治屋の言明」を一例に挙げて説明している

 ビアスは「政治」を「私欲のために国事(国政)をなすこと」と定義した。芥川は、「政治家」が誇る知識は「某党の某首領はどういう帽子をかぶっているかというのと大差のない知識ばかりである」と言う

 「悪魔の辞典」と「侏儒の言葉」は20世紀前半に書かれた。そんな昔の警句はもう不要、と自分の国のことを言える人は世界にどれくらいいるだろう。日本はどうかと聞かれたら答えに迷う人がおそらく多い

 きょう4年ぶりの衆院選が公示される。某党の某首領は…式の知識を大事にする一方で私益の追求に忙しい政治家はいないか、一雨くればはげ落ちそうな急ごしらえのペンキで書かれた政権公約はないか、などなど、目を凝らして投票日を迎えたい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月18日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「戦争とゾウ」優しくて賢いゾウはいつの時代も少年少女の人気者・・・春秋 八葉蓮華

 「戦争とゾウ」にはもうひとつ実話があった。東京の子ども2人がお願いごとを持って夜行列車で名古屋まで行ったことから物語は始まる。昭和24年のことだ

 「東山動物園のゾウを1頭貸してください」。上野動物園にはいなくなったので東京の子どもたちは見たくてたまらない。2人は、民主主義教育として各地に設けられた小中学生の子供議会の代表だった

 東山動物園には2頭いた。園長が当局に頭を下げて毒サツ処分は免れていた。2人は市長にも会い「東京ではみんな待っているんです」とお願いした。しかしゾウは体が弱って動かせない。大人たちが出した結論は-

 列車で子どもたちを名古屋まで運ぶことにした。「象列車」の名でその年、関東や関西などから数万人を運んだ。のちに出版された絵本「ぞうれっしゃがやってきた」(小出隆司作、岩崎書店)でも語り継がれる

 当時の鉄道事情からは容易なことではなかった。行政や鉄道関係者らが力を合わせて困難を乗り越えた。優しくて賢いゾウはいつの時代も少年少女の人気者と知っているから、応えてやりたかった

 かなった夢には続きがあった。インド政府から上野動物園にゾウが贈られた。「ゾウがほしい」という声が伝わっていたのだ。子供議会の請願を日本の国会が「子どもでも基本的人権は大人と同じ」と受理したことがきっかけだった。終戦間もない日本はそんな光景もはぐくんでいた。

 春秋 西日本新聞 2009年8月16日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

終戦の日「かわいそうなぞう」毎年聴いて思いを新たに・・・春秋 八葉蓮華

 ジャーナリストで評論家の秋山ちえ子さんは毎年8月15日に、TBSラジオの生放送で「かわいそうなぞう」を朗読してきた。その番組は平日だけの放送なので、今年はきのう朗読した

 1968年に始めた。毎年聴いて思いを新たにする人が大勢いる。福岡などでは聴くことはできない。昨年、CDができた。「小学生、中学生に聴いていただきたいと思っております」と秋山さん

 〈太平洋戦争のころ、上野動物園に3頭のゾウがいました〉で始まる。戦争がだんだん大きく広がり東京は空襲にさらされた。おりが破れてライオンやトラなどが町なかで暴れることを恐れた当局は、毒サツを命じた

 実話による同名の童話(土家由岐雄作)が基になっている。ゾウは毒入りのえさを食べようとしなかった。注射に変えたが針が通らない。餓シさせることにした。1頭がシに、残る2頭も体がしぼんで弱っていった

 それでも後ろ足で立ち上がって鼻を高く上げる芸当を始めた。何か芸当をすれば以前はえさをもらえた。やがて2頭もシぬ。動物園職員の張り裂けるような胸中も伝える6分余の朗読は〈あとで、調べますと、たらいぐらいもある大きな胃袋には、ひとしずくの水さえも入っていませんでした〉で終わる

 二度と戦争はしないと日本は誓った。憲法9条でかたちにした。そのことを秋山さんは「終戦の日」に寄せて静かに訴えてきた。92歳。ずっと続けていく。

 春秋 西日本新聞 2009年8月15日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

方言と地図「お盆の風景」お郷なまりが一番のもてなし・・・春秋 八葉蓮華

 帰省した人は古里の言葉で迎えられる。友人や知人の家でも、むろん実家や親せき宅でも、お郷(くに)なまりが一番のもてなしだ。列島各地の言葉の風景をつづってみた

 「えっとぶりやね」(徳島)、「きけてはりますなぁ」(奈良)、「よぐ おでんしたなっす」(岩手)。順に、久しぶりだね、さぞやお疲れでしょう、よくいらっしゃいました、の意味

 「ちゃーまー! はよ あがっちょくれ」(大分)の「ちゃーまー!」は再会に付きものの「あらまあ!」のこと。「じょんのび してくんないかい」(新潟)は、ゆっくりしていってくださいね

 「方言と地図」(井上史雄監修、フレーベル館)からつまみ食いしている。あいさつが終わると古里の味が待っている。「なまらうまいっしょ?」(北海道、とてもおいしいでしょ?)、「てげ うめちゃが!」(宮崎、とてもおいしいよ)

 おじいちゃんやおばあちゃんにとっては子や孫の元気な顔を見るのが楽しみ。なんてかわいらしい子だろうね、を石川では「なんと いちゃけな こやろい」と言うそうだ。かわいい、の方言を、先述の本から拾ってみると-

 関東の「かわいー」、関西の「かいらしー」のほか北日本は「めんこい」系。九州は県によって違う。「あいらしか」「やーらしか」「むぞか」…。あなたの郷土は? かわいい孫らを囲んで土地土地の言葉で古里を紡ぎ合うのもお盆の風景の一つだろう。

 春秋 西日本新聞 2009年8月14日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

あちこちで渋滞「あなたの車が原因かもしれません」・・・春秋 八葉蓮華

 豪雨による土砂崩れで一部が通れなかった九州自動車道はきのう復旧した。おとといの地震で一部不通になった東名高速道路はきょうの昼以降に復旧するという

 一安心のドライバーも、高速道路に乗れば乗ったで、お盆のこの時期はあちこちで渋滞が待っている。高速料金の特別割引が始まってから20キロや30キロの渋滞は珍しくなくなった。このお盆は60キロが予想されるところもある

 高速道では時速40キロ以下をそう呼ぶ渋滞はなぜ起きるのか。車が多ければ当たり前と言ってしまえばそれまでだが、それだけではなさそう。先日、運転しながら聞いたラジオは「あなたの車が原因かもしれません」と注意を促していた

 上り坂で速度が落ちる車がいると、後続が次々にブレーキを踏んで渋滞が始まるらしい。合流部に入ってきた車の速度が遅いと同様のことが起きやすい。「1台がブレーキを踏むと後続も次々に」が渋滞発生の一つのパターンとか

 高速道での渋滞はイライラを高じさせる。運転が荒くなったりする。怖いのはそのことだ。この時期、渋滞に遭わずに遠くまで行くのは難しい。車が多くて自然に起きる渋滞は仕方ないが…

 車間距離を十分に取っていれば避けられる渋滞もあるそうだ。車間が詰まるとブレーキを踏む。この場合も「後続が次々に」となる。少しでも前に行こうと割り込むドライバーもこの種の渋滞の原因をつくる、とラジオは言っていた。

 春秋 西日本新聞 2009年8月13日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「0系」「YS11」「クラシックジャンボ」国内から姿を消した・・・春秋 八葉蓮華

 国産初のプロペラ旅客機「YS11」が国内定期便から姿を消して3年になる。陸上では、丸顔のだんご鼻で親しまれた初代新幹線「0系」が昨年秋に引退したのは記憶に新しいところだ

 輸送機器は日本が世界の先頭を行く。自動車しかり、船舶しかり。列車の最先端・新幹線も日の丸技術を満載した後継車両が海外でも評判を広げつつある。空の技術だけが寂しい。ジェット旅客機は輸入機に頼ってきた

 時代を彩った空の主役を振り返ってみる。ジェット時代の幕を開けたダグラスDC8は「空の貴婦人」と呼ばれた。日本航空のDC8は英国からビートルズを、中国からはパンダも乗せてきた

 大量輸送時代の主役を務めたのはジャンボ機だ。ボーイング747のうち昭和の空をにぎわせた初期の100型から300型までの「クラシックジャンボ」が、先月末で国内から姿を消した

 クラシックジャンボは40年前にデビューし、日本人の海外旅行を身近にした。新幹線「0系」とともに日本の高度成長を支えてきた。最悪の航空機事故の記憶も語り継がれる。1985年8月12日、群馬県内の山中に墜落し、520人が死亡した

 「YS11」以来の国産旅客機が飛ぶ日が近づいた。こんどはジェット旅客機だ。70―96人乗りの三菱リージョナルジェット(MRJ)が、予定では2013年に就航する。空の技術も、いつか主役が国産にバトンタッチされるのを見たい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月12日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

競泳の主役「高速水着」人間的な実況に余韻の輪「ガンバレ」「勝った」・・・春秋 八葉蓮華

 昨夏の北京五輪も、今夏のローマでの世界選手権も、ともすれば競泳の主役は高速水着に取って代わられた。ローマからの放送を見ながら、かつて同じ欧州から伝えられた「あまりに人間的な」実況をふと思った

 〈前畑ガンバレ〉のラジオ実況放送だ。ベルリン五輪女子200メートル平泳ぎ決勝は1936(昭和11)年8月11日に行われた。〈ガンバレ、ガンバレ、前畑ガンバレ〉〈勝った勝った、前畑勝った〉

 「ガンバレ」は23回、「勝った」「勝ちました」は19回。NHK河西三省アナウンサーの祈りと連呼を乗せたラジオに国民はかじりつき、列島中が沸き立った

 いまも再現される実況は実はNHKが録音したものではない。NHKは録音していなかったらしい。録音した人と1995年のラジオ番組で対談した解説委員は「私のように長く局にいる者でも知りませんでした」と話している

 録音した湯地富雄さんの自著「録音秘話 『前畑ガンバレ』と私」に詳しい。湯地さんは日本ポリドールの社員時代に、感度のいい鉱石検波器を使った受信器を自分で作って受信し、レコーディングの機械にかけた

 湯地さんによると、社幹部はレコード発売を思い立つ。拒否した東京中央放送局(現NHK)は、しかし再放送の要望を多く受けて頭を抱えた。レコードを認める代わりに盤を借り、かくして「前畑ガンバレ」は全国津々浦々に余韻の輪を広げていったという。

 春秋 西日本新聞 2009年8月11日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

ちょっといい話「桧原桜」一帯は今は公園になった・・・春秋 八葉蓮華

 真夏に桜の話で恐縮ですが、少しお付き合いを-。福岡市南区桧(ひ)原(ばる)で生まれた「桧原桜は残った」の一幕は、小学校の副読本になったり、といった種類の“春風”を吹かせ続けて25年

 当時の市長の粋な対応が咲かせた“ちょっといい話”は、その後も模様を変えて紡がれている。近年も一つ増えていた。桜が残るきっかけを人知れずつくった土居善胤さんが俳句総合雑誌「ばあこうど」(事務局・福岡市内)に寄せた随想で知った

 一帯は今は公園になった。それまでは桜に近い池のふちに廃品などを捨てる人が絶えなかった。「公園になれば」と土居さんが市役所を訪ねたのは、桜が残って10年ほどたったころだった

 名刺も出さずに用件だけを伝えた。誰とも知れない一市民のいきなりの要望を、若い係長さんは事務的にでなく受けてくれた。半年後、再び市役所へ。放置されているだろうとの予想は外れる

 「これですね」。申請書にはハンコが10くらい押され、「検討中」とあった。水利関係の難問がつきまとったが、それからさらに十数年、要望はかなう。かつての係長さんが部長に昇進し、実現に努める一人になってくれていた

 「桧原桜」誕生を題材にした創作劇が今秋上演される。同じ南区にある九州大学大学院工学府の学生たちが区役所に提案したところ、一緒にやろうということになった。桜が咲かせる話は季節を選ばず薫風となって街を吹き抜ける。

 春秋 西日本新聞 2009年8月10日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

一人一人では微力に見えても「夢物語」と言う人たちの壁もいつか必ず穿つ・・・春秋 八葉蓮華

 「雨垂れ石を穿(うが)つ」と言う。雨垂れの一滴一滴は微小に見えても、力が一つのところに加わるといつか穴があく

 そう信じて、世界に二つしかない被爆地から発信してきた「ノーモア広島・長崎」の訴えは、とりわけ原爆投下国に向く。訴え続けて60余年。石の壁を針でつつくようなもどかしさを伴った

 米国の大学が全米の18歳以上2400人から聞いた結果が発表された。61%が「原爆投下は正しい判断だった」と答えたが、それは違うと考える人が若い世代ほど多い。18―34歳では32%が「間違っていた」と回答した

 穿ち始めたと思いたい。手応えを感じる人が長崎にもいる。核廃絶を訴える「高校生一万人署名活動実行委員会」の高校生たちだ。9年目のこの活動には海外からも署名が届く。ことしは初めて米国の高校から届いた

 6日の広島原爆の日の式典には米国から来た若者の姿があった。各紙によると、「原爆投下は必要なかった」と話す大学生や「他校と一緒に行動を起こしたい」と言う高校生がいた。その高校はオバマ米大統領の母校でもあるハワイ州の高校だった

 きょうの長崎原爆の日にはどんな人からどんな言葉が聞けるだろう。唯一の核使用国の道義的責任を自ら口にした指導者と一緒になって、米国と日本の若者も、米国を、世界を、変えていく。一人一人では微力に見えても無力ではない。「夢物語」と言う人たちの壁もいつか必ず穿つ。

 春秋 西日本新聞 2009年8月9日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

ファーブル昆虫記「虫の叙事詩」10巻まで大人も楽しく読める・・・春秋 八葉蓮華

 学校の夏休みも半分近くが過ぎた。昆虫採集の宿題が気になるころだ。「ファーブル昆虫記」の少年少女版に夢中の児童もいるだろう

 ファーブルが10巻まで書いた「昆虫記」は大人も楽しく読める。文豪ユゴーは「虫の叙事詩」と評した。約700種の生態が平易かつ美しい文章で生き生きと描かれている

 ファーブルは南フランスの野山を友とした。記念館には各国語の翻訳本が集められている。「日本語訳が一番多い」と、全訳に取り組んでいる日本昆虫協会会長の奥本大三郎さん(自著「博物学の巨人―アンリ・ファーブル」集英社新書)
 
 日本で最初の翻訳者は大杉栄だ。どこかで聞いたことがある名だろう。無政府主義者として何度も投獄された。1923(大正12)年、関東大震災の混乱に乗じた甘粕憲兵大尉により妻の伊藤野枝とともにサツ害された

 大杉は「一犯一語」でも語られる。入獄するたびに外国語を勉強し、5カ国語を習得した。社会主義運動の傍ら翻訳にも精を出す。「昆虫記」は全訳を目指したが第1巻を訳した翌年に関東大震災が発生した。第1巻の訳本は2005年に復刻版が出ている

 それにしても、と思う。大杉の思想・行動と「昆虫記」はどう結びつくのか。フランス文学者の朝比奈誼(よしみ)さんによると、大杉はファーブルの生き方を手本とした。ファーブルは学問の世界に忍びよる権威主義に激しく抵抗したことでも知られるそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年8月8日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

市民が参加する裁判員制度「厄介なこと」極刑に関与する可能性・・・春秋 八葉蓮華

 昭和初期から戦中にかけて日本でも陪審制度が実施された。東京地裁でサツ人事件の陪審員を務めた男性の手記がこのほど宮崎市内で見つかった。「厄介なことを申しつかったが仕方がない」などとつづられていた

 刑事裁判に66年ぶりに市民が参加する裁判員制度も、国民の不安が先に立つ中でスタートした。最初の裁判となった東京地裁の4日間は、はしの上げ下ろしにも関心が向くかのような雰囲気だった

 これから各地で始まる。九州では来月9日からの福岡地裁が最も早い。東京の第1号裁判と同様の雰囲気が毎回繰り返されるわけではない。国民の不安はそのこととは別のところにある

 たとえば、有罪か無罪かだけ決める陪審員と違い裁判員は量刑も決める。第1号のサツ人事件での判決は懲役15年だった。この先、懲役刑ばかりとは限らない。極刑もあり得る。市民がシ刑判決に関与する可能性があるのは先進国では日本だけ

 裁判員法には「3年の見直し規定」がある。国会では野党を中心に超党派の議員連盟によるメンバーを50人以上に増やしながら議論を重ねてきた。議論は守秘義務やシ刑制度とのかかわり方など多岐にわたる

 陪審制度は日本では根づかなかった。「戦後最大の司法改革」とされる裁判員制度はどうか。このままでは不安が苦痛に変わる人が増えそう。増えるに任せていたら根づかせるのは難しい。見直しは3年と言わず早いほどいい。

 春秋 西日本新聞 2009年8月7日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

各地を巡り「被爆ピアノ」戦争が二度と起きませんようにと祈って歌いました・・・春秋 八葉蓮華

 広島で原爆に遭ったピアノを使うコンサートが各地を巡り始めて5年になる。北海道から沖縄まで200カ所近くを回った。九州では今年は4月に初めて熊本で開かれた

 「被爆ピアノ」は数台ある。爆心地から2キロ前後の民家や小学校などで爆風にさらされた。ガラス片が刺さった無数の傷あとは当時のまま。鍵盤が一部傷んだものもある。音は64年前と変わらない

 ピアノ調律師の矢川光則さん(広島市在住)が、修理を託されたピアノを再生する日々の中で、「被爆60年」を機に巡回演奏会を思い立った。それまでは2001年から毎年8月6日に広島で開いていた

 巡回先では子どもたちも待っている。実際に弾いてみたり、ピアニストの伴奏に合わせて歌ったりする。ピアノの傷あとにも触れてもらう。「戦争が二度と起きませんようにと祈って歌いました」。そんなふうに話す子もいるという

 昨年は長崎でも開かれた。原爆で多くの児童が亡くなった長崎市内の山里小で開かれた。医師として被爆者救護に尽くして逝った永井隆博士が同小児童のために作詞した「あの子」を全校児童で合唱した。〈壁に残ったらくがきの おさない文字のあの子の名…〉

 惨禍をくぐり抜けた楽器と命を思う子どもたちの心が共鳴して和音を奏でてきた。6日のヒロシマ、9日のナガサキ、そして終戦の日と続く鎮魂の季節に、大人たちは何を思い何を誓うかと蝉(せみ)時雨が言う。

 春秋 西日本新聞 2009年8月6日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

筋書きのない「国際政治劇」表舞台を下りた後も別の場所で活躍する元リーダー・・・春秋 八葉蓮華

 世界をアッと言わせる「電撃訪問」は米国の得意技のようだ。現職大統領では1972年の「ニクソン訪中」を思い出す。元大統領では94年「カーター訪朝」の記憶が比較的新しい

 アッと言わせた元米大統領にきのうクリントン氏が加わった。北朝鮮には今年3月から米国人女性記者2人が拘束されている。解放を求めての訪朝だった。核問題でにらみ合ったままの米朝関係が動きだすかもしれない

 カーター元大統領が訪朝した際も核問題で緊張が高まっていた。一時は空爆を検討したといわれる。当時の大統領がクリントン氏だった。同じ人が今度は話し合うために同じ国へ。筋書きのない国際政治劇を見るようだ

 表舞台を下りた後も別の場所で活躍する元リーダーは米国だけに限らない。ロシアのゴルバチョフ元大統領は環境保護運動の旗振り役を務めた。英国のブレア元首相は欧州連合(EU)初代大統領の有力候補とされる

 転身して活躍する元首相は日本にはいない。議員バッジを着け続けるのが仕事のように見える人が少なくない。「エッ?」と思わせた人はいるが、うんともすんとも言わない人もいるから、アッと言わせるどころではない

 小泉純一郎氏は世襲問題を含めて新聞・テレビを結構にぎわせた。元首相として拉致問題で再び電撃訪朝してアッと言わせることができていたら、自民党の人気も上がっただろうにと、議員引退を惜しむ声も聞く。

 春秋 西日本新聞 2009年8月5日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

高速水着が主役になりがちな昨今「フジヤマのトビウオ」ふんどしで泳げばいいんだ・・・春秋 八葉蓮華

 スポーツの世界が生んだヒーロー・ヒロインには特別な呼び名が与えられた。海外では「人間機関車」「褐色の弾丸」「白い妖精」…

 国内では「フジヤマのトビウオ」が浮かぶ。時代は戦前の「暁の超特急」と昭和30年代の「東洋の魔女」のほぼ中間。水泳ニッポンを代表した古橋広之進さんをトビウオと呼んだのは米メディアだった

 自由形の古橋さんは1500メートルなどで世界記録を33度も更新した。プールが短いのでは、と疑った米国にも遠征して世界新を出し、ギャフンといわせた。焼け跡から立ち上がって間もない日本人を元気づけた

 小学生のころ、浜名湖の岸寄りに杭(くい)を打って囲ったプールが古里の村にできたのが水泳との出合いという。戦争を経てひもじい思いもした。日大水泳部時代も食べるものといえばサツマイモぐらい。イモだけでは胸が焼けるから岩塩をかじって練習した

 豪快な泳ぎを「手でかく力が8、ける力は2」と回想していた。戦時中に勤労動員先で左手中指の第1関節から先を失ったハンディを練習で補った。半端な練習では補えない。「魚になるまで泳ぐ」ことを旨とした

 世界選手権が行われているローマで亡くなった。世界水泳連盟副会長を務めていた。役員も選手も観客も黙とうして冥福を祈る映像に、古橋さんの大きさを思う。高速水着が主役になりがちな昨今「みんな、ふんどしで泳げばいいんだ」とも語っていたそうだ。

 春秋 西日本新聞 2009年8月4日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

先住民族「アイヌ民族」独自の文化を否定され、同化を強いられた歴史・・・春秋 八葉蓮華

 終戦翌年の1946(昭和21)年、アイヌ民族の尊厳を確立するため社団法人「北海道アイヌ協会」が設立された。61年に「北海道ウタリ協会」に改称され、今年4月に元の名称に戻った

 ウタリはアイヌ語で「同胞」を意味する。民族名を一度協会名から外したのはつらい決断だったに違いない。会員の要望もあったようだ。アイヌという言葉が種々の差別につながってきた

 半世紀近い歳月が民族の誇りを思う人を増やした。だから元の名称に戻すことができた。差別や偏見を生んできた社会の側にも、自分たちの無知に気づき、先住民族への理解を深める人が増えた

 2年前の国連総会で「先住民族の権利に関する宣言」が採択されたのが大きかった。流れをくんだ国会決議が昨年なされた。そのあと設置された政府の有識者懇談会が先週、歴史の反省に立った「新法を」と提言した

 提言を含む報告書の4割は、悲しい歴史に充てられた。独自の文化を否定され、同化を強いられた歴史だ。アイヌ民族から学びたい、と北海道内の小学生向け副読本は言う。「物を大切にし、自然とともに生きる人たち」などと紹介されている

 アイヌとはアイヌ語でカムイ(神々)に対する「人間」を意味する。北海道庁の調査では道内で暮らすアイヌの人々は約2万4千人。北海道大アイヌ・先住民研究センターの昨秋の調査によると生活保護率は北海道平均の2倍を超えている。

 春秋 西日本新聞 2009年8月3日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

宇宙での長期滞在は日本人では初めて「希望」という名の日本再生・・・春秋 八葉蓮華

 「きぼう」という名の日本実験棟を国際宇宙ステーションで完成させた九州大出身の宇宙飛行士、若田光一さんが地球に帰ってきた

 帰還の感想で最初に出た言葉は「浦島太郎のよう」。宇宙での長期滞在は日本人では初めてだったうえに、予定より1カ月延びて4カ月半にもなった。それでも「非常に忙しい毎日だったので、1週間ぐらいで帰ってきたような感じがします」

 話は「ウラシマ効果」に飛ぶ。浦島太郎のウラシマだ。光速に近い速度で航行可能な宇宙船ができたら、そこでの時間の進み方は地球上のそれよりかなり遅くなるらしい。アインシュタインの相対性理論から導かれた

 米SF映画「猿の惑星」を思い出す。ラストシーンが有名だが、はるかな未来の地球に戻る計画で数カ月の旅に出た光速宇宙船の乗組員たちが見たものは…、というストーリーだった。竜宮城から戻った浦島太郎が見たのも、はるかな未来だった

 はるかな未来でなくていい、10年後、5年後の日本の経営がどうなっているかを知りたい。そう思う人を平成の日本は急増させた。経営陣の変身もしくは総入れ替えがないと国は廃れてしまう、と感じさせた年金不安や税金無駄遣いなどの数々

 短時間の光速宇宙旅行に出た、とする。帰ってきた時「おー、日本はこんなに変わったか」と言わせることができそうな党に、「希望」という名の日本再生実験棟の建設を託すことになる。

 春秋 西日本新聞 2009年8月2日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

列島は祭り一色「まつり」日本の風景、情景を大切にしてほしい・・・春秋 八葉蓮華

 7月が行き8月が来た。気分を新たに、と思いつつも、明けきらない梅雨空を見上げてどう書き始めたものか迷いながらの月初めとなった。〈一行を書きそれを消し梅雨長し〉(高野素十(すじゅう))

 8月に入ると増える夏祭りが気分を変えてくれそう。わっしょい百万夏祭り(北九州市)がきょう先陣を切る。あすからは青森ねぶたなど東北三大祭りが順次続き、中旬の徳島・阿波踊りなどにつなぐ

 下旬には総選挙という名の政治イベントが“祭典”ふうに構えて待つが、それはさておき、8月中旬にかけて列島は祭り一色になっていく。土地土地の盆踊りが加わって日本の夏を演出する

 歌手の北島三郎さんが、代表作「まつり」と一緒に高校音楽教科書に登場したのは昨春だった。演歌が学習教材になったのは珍しい。教科書会社は「日本の風景、情景を大切にしてほしいから」と話していた

 夏の風景、情景には花火も欠かせない。ことしは花火大会中止が相次いだ。企業の業績悪化が協賛金確保を難しくした。中止決定後に「子どもの夏休みの思い出を奪ってはかわいそう」と商店主らが奔走して復活させたところもある

 復活した兵庫県三田市の花火大会はきょうだ。8月1日開催は全国で40を超えると聞く。福岡市の西日本大濠花火大会をはじめ佐賀市、佐世保市でも予定されている。梅雨の夜空に咲く大輪の花々に、願い事を重ねる人が今夏はたくさんいるだろう。

 春秋 西日本新聞 2009年8月1日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「子供ぢゃないの」18歳を成人年齢とし、選挙権も与えている国が多い・・・春秋 八葉蓮華

 「子供ぢゃないの」というタイトルの曲がヒットしたのは昭和30年代のことだった。ほぼ同じころ「大人になりたい」という曲も出て、これもヒットした

 意味するものは違うが、平成の世は「まだ大人になりたくない」と言う若者を増やした。何年か前に東京の私立大学が新入生たちに「大学生は大人か子どもか」と尋ねた。約4割が「子ども」と答えた

 子どもでいたいのだろうか。自立の遅れは選挙にも表れる。20代の投票率の低下が顕著だ。若者が政治に参加しなくなった中で、政治は彼らの世代に財政赤字などのツケをせっせと回し続けた

 数年前、市町村合併に賛成か反対かを問う住民投票で、複数の自治体が「18歳以上」に投票権を与えている。古里の将来を1人でも多くの若者に一緒に考えてほしい。そう思ってのことだった。町内に住む18歳、19歳のほとんどが投票した町もあった

 18歳を成人年齢とし、選挙権も与えている国が多い。「20歳」は主要国では日本くらい。世界標準に合わせてはどうか、という内容の最終報告を法制審議会の部会がまとめた。当該年齢層の反応はともかく…

 結論は簡単に出そうにない。「まだ子ども」と見る世間一般の空気のほか、喫煙・飲酒や消費者被害問題などが議論の間口を広げるからだ。折しも迫った衆院選挙が、1人でも多くの若者が自分たちの将来に関心を持つきっかけになり、議論を後押しすればと思う。

 春秋 西日本新聞 2009年7月31日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

 ホーム 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。