カレンダー

10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
FC2ブログ

金やら、いらんばい「明石工作」工作資金を使途明細書付きで、ごまかすことなく・・・春秋 八葉蓮華

 気分転換をしたいときには丸谷才一さんのエッセーも服用している。「…でせう」「といふ」調に気分を合わせると頭の中で換気扇が回り始める

 最近読んだエッセー集「花火屋の大将」(文春文庫)に「コラム論からスパイ論へ」のタイトルで明石元二郎(もとじろう)のことが書いてあった。明治期の軍人(陸軍大将)だ。大佐だった日露戦争時に欧州を駆け巡り…

 ロシアの革命派を扇動した「明石工作」で知られる。丸谷さんによれば「彼をたたへる賛辞は多い。じつに多い。なかでも有名なのは司馬遼太郎『坂の上の雲』で明石を描いてゐる箇所でせう」

 古風な日本語はさておき、明石の人物像に引き込まれる。参謀本部からの工作資金100万円は、現代なら80億円くらいらしい。27万円が残った。どうしたか。ごまかすこともできたのに全額返した。使途明細書付き

 歴史上、こんなエピソードを持ったスパイが何人いたであろうか、と書いた本もある(R・ディーコン著「日本の情報機関」)。「かういふふうに日本のスパイを褒められると、わたしは、あまり愛国の血が騒がないたちなのに妙に嬉(うれ)しくなるのですね」と丸谷さん

 読んでいてうれしくなった。明石は九州男児だ。図書館で調べると、身なりなどには無頓着で「金やら、いらんばい」という感じの人だと分かった。誇れる傑物なのに出身地の福岡市でも知る人はそれほど多くなさそうなのは、なぜでせう。

 春秋 西日本新聞 2009年11月18日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

インターネットでも中継中「事業仕分け」すごい努力をしているんです・・・春秋 八葉蓮華

 勝手が違っただろうに、なかなかの応戦ぶりだった。宇宙飛行士の毛利衛さんのことだ。日本科学未来館の館長として先週、予算の「無駄」を削る行政刷新会議の「事業仕分け人」と対峙(たいじ)した

 仕分け人は未来館の赤字を理由に攻め立てた。館長は、開館した年の入館者約40万人が現在は約90万人に増えたことを挙げて反論した。「すごい努力をしているんです。ちゃんと見てください」

 やりとりの詳細は不明だが、毛利さんは「そもそも」と言葉を継ぎたかったのではないかと推察する。先端科学技術を社会全体で共有するために活動する未来館の価値を「収支だけで判断していいのですか」と

 そもそも、でいえば、こう思う人もいるだろう。無駄って何? 不要不急の予算が少なからずあることは会計検査院の報告でも明らかだ。それを切るのは当然にしても、切っ先の当て方を誤るとおかしなことになる

 仕分け人を「必殺仕分け人」と面白おかしく形容する空気がある。仕分けの様子はインターネットでも中継中。観客を意識するあまりパフォーマンスが過ぎ、切り間違えが起きないようくれぐれもご用心

 毛利館長の施設はコスト削減を迫られる程度で済んだ。が、科学技術予算には概して厳しい。科学技術予算は目先の損得勘定になじまない。「技術立国」が揺らぐような仕分けが交じる心配は、東大工学部出身の首相が率いる政権だから無用とは思うが…。

 春秋 西日本新聞 2009年11月17日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

日常にひそむ危険への備え「巻き込まれる」リスクも高まる・・・春秋 八葉蓮華

 30年以上前になるが、親善外洋ヨットレースの出発風景を韓国・釜山で取材した。玄界灘を南下した多くの大型艇は翌日、博多湾にゴールした

 同じ海路を今は旅行客を乗せた高速船が片道約3時間で行き来している。九州運輸局によると、博多発着を含め九州・山口から釜山航路を利用した日本人旅行客は、2008年度は35万人を数えた

 釜山航路は韓国からの旅行客も日本に運ぶ。福岡の都心にある外国語の案内表示にハングルは欠かせない。ただ、近年の円高ウォン安で景色が少し変わった。福岡などで見る韓国人旅行客は減り、釜山で見る日本人旅行客が増えた

 外国人観光客が多い釜山市・国際市場のビル内にある実弾射撃場で火災が発生し、10人がシ亡した。当局の発表では8人が日本人。九州からのツアー客らしい。一行は博多港から釜山を訪れていた。射撃場は日本人観光客に人気があるという

 日本人ツアー客の事故といえば、観光バスの事故などが比較的多い。火災は珍しい。日本人が増えればその分、土地土地で起きるさまざまな災難に「巻き込まれる」リスクも高まる、ということだろうか。それにしても痛ましすぎる

 火災は雑居ビルの2階で発生している。密室に近い状態だった、と聞く。雑居ビルの火災は日本でも時々悲惨なニュースを生む。日常にひそむ危険への備えが、隣国への旅行でも必要な時代になったことを今回の惨事は教える。

 春秋 西日本新聞 2009年11月16日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

パートナーシップ「対等な同盟関係」日本にはできることとできないことがある・・・春秋 八葉蓮華

 オバマ米大統領は初のアジア歴訪の最初の訪問国に日本を選んだ。日本には1泊しただけだった。中国には3泊する。アジアにおける米国の今後の振る舞い方を示唆しているのだろう

 などと納得している場合ではない。「対等な同盟関係」を主張し始めた鳩山首相とは何を話し合ったのか。大統領は自分のほうから「日米関係はこれからもこれまでも対等なパートナーシップで」と切り出したという

 ああよかった、と喜ぶお人よしはいない。首相の「対等」発言が伝えられたときの米国の反応を思い出そう。アフガニスタンでの軍事貢献を強めたいのかと思った、などと民生支援に絞った日本を皮肉る声も聞かれた

 日本にはできることとできないことがある。日本には日本のやり方がある。当たり前のことなのに口にしくにい雰囲気が長くあった。前政権のツケのひとつになった。対等を求める主張は、ツケの清算という面を併せ持つ

 対等でなかった時代を振り返ると、戦後しばらくは先生と生徒に例えられた。日本の経済力で立場は一時逆転した。バブル崩壊後は「ジャパン・パッシング(日本はずし)」などを経て米国には以前の先生気分も交じる

 政治で押し返すのは骨だ。「対等」とセットで語られがちな米軍普天間移設問題でいえば、県外・国外移設は手がかりさえつかめていない。「要求したけどダメでした」と言うだけではツケの清算はおぼつかない。

 春秋 西日本新聞 2009年11月15日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

「継続は力」皆さんの温かい心で、さらに大きく長く、ともし続けてほしい・・・春秋 八葉蓮華

 昨年の秋、絵本「葉っぱのフレディ いのちの旅」(レオ・バスカーリア作)を紹介したなかで、森繁久弥さんの朗読CDに触れたことを思い出す

 森繁さんについては、いつか書こうと思いつつ先送りになっていたことがある。「やすらぎ荘」の話だ。福岡県筑前町の夜須高原にある在宅心身障害児者療育訓練施設。延べ38万人が利用した。市民の寄付金で運営されている

 1971(昭和46)年の完成時は森繁さんがテープカットをし、初代理事長を務めた。計画段階からかかわった。俳優仲間の伴淳三郎さん(81年没)らと取り組んだチャリティー募金運動「あゆみの箱」の事業として建設した

 昭和の名優は折々に障害者について熱く語った。「屋根の上のヴァイオリン弾き」を見たいと言う自閉症の男性がいると知って招待したことがあったそうだ。熱く拍手してくれるのを見て教わるものがあったという(「いのちの叫び」藤原書店)

 「やすらぎ荘」の開所30年に寄せた言葉。「20年間訓練を続け、今春地方公務員として就職する青年がいると聞きました。泣けるな」「NHKラジオで担当しているドラマ『日曜名作座』は45年になります。『継続は力』です」

 こう続く。「やすらぎ荘の灯も、皆さんの温かい心で、さらに大きく長く、ともし続けてほしい」。遺言になった。晩年は葉っぱのいのちについても語りながら、葉っぱが舞う季節に96歳で逝った。

 春秋 西日本新聞 2009年11月14日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

 ホーム  »  次のページ